活きたマッドクラブを週3日空輸
「ホテルパシフィック東京」が2010年9月末で休館。
品川は高輪口にそびえ立つ、同ホテルの突然の知らせには、実に驚かされた。駅から程近いという好立地、しかも新幹線が品川に開通するようになり、客足も増えたであろうはずなのに、どうして…?
理由は老朽化等、なのだとか。なるほどね。と納得してしまったのだが、それにしても、緑豊かで素敵なホテルなのに、本当に残念だわ…と、しばし感慨にふけていたのも束の間。ふと、“そういえば、あのホテル内にあるあのレストラン。あそこはどうなるの?!”
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エントランスに活きたマッドクラブが堂々と。そのレストランへは、ある食材を目当てに定期的に通っていたこともあり、急にいたたまれない不安に襲われ、そそくさと出かけてみることにした。向かったさきは、シンガポール・シーフード料理を提供する「シンガポール・シーフード・リパブリック」。
高級食材として知られるマッドクラブ(泥蟹)を“活きたまま”、それも大型サイズを、なんと週3日空輸しているのがこのお店。マッドクラブ大好きっ子が集まるシンガポールにおいて、人気を博しているシーフードレストラン4店とアジアンビストロの看板メニューを、各レストラン監修のもと、ドドーンと提供している店でもあるのだ。
ホテルパシフィック東京閉館後も、お店は存続
さっそく、ホテルが閉館したあとの営業はどうなるのか、を尋ねてみると、
ほっ。お店は、2010年10月以降も今までと変わらず営業するそう。シンガポール料理好きのかた、カニ好きのかたは、ひと安心ですね。
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西洋と東洋の息吹が吹きこまれた雰囲気ある外観でも、訪れたことがないかたや久しく訪れていないかたは、そう安心してもいられないですよ。というのも、同レストランへ足を踏み入れる際、眼前に広がるエレガントなホテルの佇まい。これも料理のおいしさを引き立てるスパイスのひとつでもあるので、閉館前にぜひとも訪れておきたいもの。
それに、この店で扱う雌雄同体のマッドクラブは、なんと、10月中旬~12月に身がもっとも美味しくなる、いわゆる旬の時期。マッドクラブをお目当てのかたは、この時期は見逃すべからず!