トルコ、アラブ諸国でダントツの人気を誇るお菓子
「バクラヴァ」
甘いものはそれほど欲しないワタシですが、時々あるお菓子は無性に食べたくなるときがあります。しかも、一度口にしたら、2、3個はぺろりといってしまう。そのお菓子は、日本人にとっては、“頭が痛くなるほど甘い”と賛否両論あるものなのに、自分でも本当に不思議。確かに、初めて食べたときは、“あ、あまい…なんなんだ、この甘さは…!”と思ったはずなのに、いまではすっかり虜になっているなんて…重ねたもの、ロール状にしたものなど、形状がさまざまな「バクラヴァ(ピスタチオ)」。 |
そんな甘~いお菓子の正体とは、トルコ、アラブ諸国などでもっとも名高いデザート、バクラヴァである(バクラバ、バクラワなどとも呼ばれています)。
この地域の料理に馴染みがあるひとなら、一度は口にしたことがありますよね。
バクラヴァは、薄くのばしたパイ生地に、ピスタチオなどのナッツ類を挟んで幾層にも重ねて焼きあげ、シロップをかけたお菓子である。中にいれる具材や形はさまざま。しかし、具材にはナッツ類がはいり、シロップが“たっぷり”とかかっているのが特徴だ。
このバラクヴァは、作るのにとにかく時間がかかる。なにしろ、使うパイ生地は、おおよそ0.2mm以下まで伸ばさなくてはならないし、そのパイ生地を、ひとつのバクラヴァで、なんと30~40枚も重ねるのだ。それはもう重労働。到底片手間では作れない。
日本にはトルコをはじめ、アラブ諸国のレストランが軒並み増えたが、バクラヴァのようなデザートを手作りで提供することは、まさに至難の業。(バクラヴァのほかにもトルコ、アラブ諸国のデザートはかなり手間がかかるのです)。だから、日本のトルコレストランにかぎっていえば、トルコからできあがったものを輸入して提供しているところが多いのが現状。自分達の店で作っているところもあるけれど、パイ生地から手作りしている店にはなかなか出合えない。