はじまりは大切な友人たちに披露した料理だった
いつ訪れても、この女性は嬉しくてたまらないという表情で客と話をし、にこやかに微笑んでいる。「初めてお店に来る人は、ミャンマー料理がどんな料理なのかわからずに食べにくることが多いけど、食べると、食べやすくておいしい!と言って、また来てくれるんですよ。お店を続けるのはいろいろと大変だけど、お客さんの喜ぶ顔を見たいから、がんばろうって思うわ。」
こぼれんばかりの笑みを浮かべてこう話すのは、「シュエジンヨウ(金のかもめ)」で料理に腕を振るうイーイーオンさん。
幼い頃から料理を作ることが大好きだったというイーさんは、娘さんの誕生日や記念日には友人を招き、愛情をもってミャンマー料理をふるまい、ときには、地域のイベントなどでもその腕前を披露したのだという。そしてその味に魅せられた人が続出。娘さんの成長をきっかけに、店をオープンするに至った。