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東麻布 「元祖 平壌冷麺屋」(2ページ目)

神戸の長田区で長きにわたり愛され続けている、自家製手打ち冷麺店の東京一号店。最後に出される麺のゆで汁(そば湯)にもこだわりが感じられる。

佐藤 わか子

執筆者:佐藤 わか子

世界のおうちご飯ガイド

水キムチの発酵した旨みが広がるさっぱりスープ

麺はやや太め。食感はものすごくコシがあるというわけではないけれど、パスタでいうアルデンテに茹で上げながらも、容易に噛み切れる程度というのかな。しっとりと光沢のある麺はすばらしい。けれど、浅草橋の「KORYO」と比べると、ちょっと弾力やひきには欠けるかな、という感じ。でも、この店ならではの味わいがあるので、ここまでくると好みの問題だとは思いますが。

個性あふれる店が点在する一角に佇む「平壌冷麺屋」。外観からもこだわりが感じられる。スープは水キムチの汁をベースにした、清涼感がある酸味のきいた味。スープを飲んだあとに喉に残る感じから、肉系のダシもはいっているような気がするけれど、このあたりは不明。とにかく、ここのスープはコクというよりは、酸味と発酵した旨みが前面にでた味である。

私は、オープンしてまもなく数回ほどこの店に足を運んで以来、しばらくご無沙汰していたが、最近久しぶりに訪れてみた。そして改めて感じたことは、日によってスープの味や麺の状態が違うということだ。
スープの酸味が立ちすぎているときや(水キムチの出来具合に影響されるのかしら)、甘みが喉の側面に残るときなど、スープの味にムラがあること、また麺のデンプンがβ化して、コシが少し損なわれているときがあるのが残念・・・だと個人的には思ってしまった。

本店には足を運んだことがないのだが、本店の味を口にしてみたい、それも何度か通って確かめたい。そうしたら、この店のよさがもっとわかるだろう・・・そう思いながら、店を後にした。

食後に出される“そば湯”。食後には麺のゆで汁(麺にはそば粉がはいっているので、まさに“そば湯”)がサービスされるのだが、これも自家製麺にこだわった店ならではのサービスのひとつだ。ぜひ味わって飲みたいところ。
自家製手打ちの茹でたて麺を提供する店ということで、長年にわたり日本でそのおいしさを伝え続けてきたこの店に、心から敬意を表したい。

■東麻布「元祖 平壌冷麺屋」
所在地:東京都港区東麻布2-5-1
TEL:03-3505-8301
営業時間:11:30~15:00 17:00~20:00
月曜休
アクセス・交通:都営地下鉄大江戸線「赤羽橋駅」より徒歩6~7分。または都営地下鉄大江戸線・東京メトロ南北線「麻布十番駅」より徒歩8分ほど。
地図情報:Yahoo!地図情報

平壌式と咸興式冷麺の違い
自家製手打ちの平壌式冷麺の店「KORYO」
外観
そば湯
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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