夏は乳製品が食卓を飾る
お宅を訪れると、まずミルクティー(スーティツァイ)で迎えられる。このほかテーブルにはウルム(生乳を沸かしたときにできる脂肪分たっぷりの上澄み)、数種類のチーズ、生乳を遠心分離機にかけてできたクリーム、ほんのり甘みのある揚げ菓子(ボールツォグ)などが。私が訪れたのはチーズ作りが行われる6月だったので、ウルムやタラグ(ヨーグルト)などのフレッシュな乳製品があったが、秋や冬には乾燥チーズが食卓を飾る。
食事は基本的に1日朝晩の2回。朝から夕食までは写真のような食べものがテーブルの上に常にあり、食べたい人が食べたいだけミルクティーを飲みながらつまむ、といったスタイル。夕飯はこれに蒸し餃子やうどんといった小麦粉料理が加わる。
写真左のお菓子は、ゲルを訪れる際にウランバートルのマンションに暮らすモンゴル人とお土産に持っていったもの。このようなお菓子はお土産にはとても喜ばれるようだ。
モンゴルでは本来野菜はあまり食べないが(じゃがいも、人参、玉ねぎくらい)、最近ではロシアから輸入される瓶詰めのピクルスが人気のよう(写真右)。ホームスティしたどのお宅でもピクルスは常備されていた。
固くなったチーズはお茶に入れて軟らかくして食す。 |