大自然に、あれっ?と思ってしまうような都会的な光景。各国にいえることなのだが、モンゴルでも近代化の波が押し寄せ、さまざまな局面を目の当たりにすることができる。
そんなモンゴルで、ウランバートル中心地のマンション暮らし、草原の村の暮らし、草原のゲルに暮らしているお宅におじゃまをして、さまざまな“食”に触れることができたのでご紹介をしたいと思う。ちなみに、私が訪れた時期は6月。今回は草原編、続いて都会編の順にご紹介していこうと思う。
草原の村生活
こちらは大草原に佇む小さな村。どの家屋も木で建てられ、家屋のまわりには家畜を守るための木の柵が。家庭によってはゲルを併設しているところもある。村には病院や学校もあり、施設は充実している。
家のなかにはコンロや調理台、テレビなどがひととおり揃っており、ソーラーパネルで発電して衛星受信でテレビを見ることもできる。
草原のゲル生活
そしてこちらは、ゲル生活の様子。各家庭でいくつかのゲルを保有し、家畜とともに生活をしている。太陽が昇ると1日が始まり、女性達が働き出す。最初の仕事は乳搾り。仔馬や仔ヤギを母親のところへ連れて行き、しばらく乳を飲ませた後に乳を搾る。
私がおじゃましたお宅には電気や水道はなかったが、最近では太陽光発電システムをつけているところもあるのだとか。トイレは草原の村生活を営むお宅には屋外に備えられていたが、こちらにはない。みんな自然と向き合って、大草原のなかで用をたす。
そうそう、トイレといえば、私が夜中にトイレに行くときには“必ず”誰かを起こしてね。とお母さんに念を押されたのだが、これ、なぜだかわかります?
・・・犬に襲われるからですって。ひぇ~。これを聞いてから、ワタクシ、夜中はなるべくトイレをガマンいたしました。おほほ。
さて、次のページからは食をご紹介。