意外なお誘いに感謝!
事の初めは今年の夏。
「ねぇ、来月モンゴルに帰るんだけど、一緒に行かない?」
日頃から親しくしている、内モンゴル自治区出身の女性からのこんな1本の電話からだった。
実は昨年も誘われたのだが、予定が合わずに断念。今年のこの電話を、いまかいまかと首を長くして待っていたところのこのお誘い。これはなんとしても行かねばならぬ!ということで、ふたつ返事でオーケーした。
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馬の乳から造られる「乳酒」。モンゴル国の草原にて。すると彼女から、
「外モンゴルと内モンゴル、両方行きましょう!両方の料理を食べたいでしょ?内モンゴルにも外モンゴルにも知り合いがいるからまかせて。ホテルには1泊もしないで、いろいろな家に泊まって、たくさん料理を食べましょう!」と、こんな嬉しいお言葉が。
うぅ。目をうるうるさせながら、あ、ありがとう!こうして彼女の親切心に感謝をし、もとは同じルーツなのに、社会や体制の変化によって、行く末がかわってしまった「モンゴル国」と「内モンゴル自治区」の食に触れる旅に出かけることになったのである。
こんなところにも違いが・・・
ちなみに、ルートは東京→北京、北京→内モンゴル自治区:フフホト(呼和浩特)へ。北京からフフホトまでは、飛行機でおよそ1時間。
フフホトで数日間過ごし、飛行機でウランバートル(モンゴル国)へ。フフホト~ウランバートルまでは2時間ほど。もとは同じ国ということだけあって、やっぱり近い。
それから、ウランバートルで数日間過ごした後、ウランバートル→北京、北京→東京という経路で帰途についた。
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モンゴル国の首都、ウランバートルの街中。そうそう、この間驚いたのは、飛行機の料金である。
北京~内モンゴルのフフホトまでの料金は1万円弱なのだが、内モンゴル~モンゴルはなんと4万円強!
飛行時間が約2倍とはいえ、国が違うとはいえ、統治機関が変わってしまったことで、こんなにも違いがでてしまったのか・・・と、これにはいやはや驚いた。もちろん飛行機ではなく、列車で移動すればかなり安くなるのだが、わたくしめは時間がなかったもので・・・。時間に余裕のあるかたは、列車が良いようですよ。
さてさて、前置きが長くなってしまいましたが、早速「内モンゴル自治区」と「モンゴル国」の食をご紹介しますね。まずは、内モンゴル自治区から。
■内モンゴル自治区の食