南インド料理「ニルヴァナム」…神谷町(2ページ目)

オフィス街のおしゃれな南印料理専門店「ニルヴァナム」

ケララ州の魚料理「ケララフィッシュフライ」
神谷町の駅から徒歩2分。愛宕グリーンヒルズへ向かう途中にあるヤマザキデイリーストアーの2階に、2005年10月末、南インド料理専門店がオープンした。エレベーターを降りると、まず色鮮やかな布を飾ったエントランスが目に飛び込んでくる。今までのインド料理店とは明らかに違うスタイリッシュな雰囲気だ。こじんまりとしていながらも、床や扉など細かいところにまで手入れが行き届き、清潔感に満ち溢れている。エントランスの雰囲気とかすかに漂ってくるスパイスの香りだけで、心がくすぐられる。

清潔感溢れるエントランス。心地よい間接照明とセンスのよいインド家具に彩られた店内は、異国の雰囲気が存分にありながら、煌びやかすぎず、どこか控えめ。調度品をひとつひとつじっくり見ると、センスは抜群。聞けば、オーナーは女性の建築家なのだという。やっぱりね、とちょっと納得してしまうような雰囲気だ。
店内でまず目に入るのは、窓から見える東京タワー。店内は照明をぐっと落としているので、東京タワーの明かりが引き立ち、見ているだけで贅沢な気分にさせられる。

ホールを担当するのは、オーナーの女性。物腰が柔らかく、常ににこやかな笑顔が絶えない女性だ。メニューの説明やサーブの仕方など、つかず離れずの細やかな心遣いは、素晴らしいかぎり。同じ女性として、弟子入りしようかな、と思ったくらい・・・？！
メニューを見ると、南インドの辛い料理からマイルドなものまで代表的な料理がズラリ。それらに店のオリジナルの料理（豆腐スープなど）が加わり、メニューの数はかなり豊富だ。聞きなれない料理名がたくさんあるので、メニュー選びに少し困ってしまうかもしれないが、メニューには料理の説明が書かれているのでご安心を。それに、代表的な料理が少しずつ食べられるコースも充実しているので、メニュー選びにものすごく困るということもなさそうだ。

ケララポロタ（バターたっぷりのパン）、チキンカレー、マトンカレー、豆カレーなどがついた「はじめましてセット」。ここのマトンカレーはグリーン色。この店には数回訪れているが、日に日に居心地がよく、メニューにも満足度が高まっている。その背景には、オーナーが、日本人にもっと受け入れられる店になるようにとの努力を惜しんでいないところにあるようだ。といっても、味のアレンジは一切していない様子。料理はどれも、オーナー女性の柔らかな物腰を反映しているかのごとく、口当たりが柔らかく、ひとつのスパイスだけが主張しすぎていることもない。辛みはしっかり効いているのだが、どこか丸みを帯びた味わいなのだ。
雰囲気良し、景色良し、味良しと3拍子揃ったこのニルヴァナムは、南インド料理のビギナー、特に女性にぜひともおすすめしたい店だ。

■南印料理専門店「ニルヴァナム」
所在地：東京都港区虎ノ門3－19－7大手ビル2F
TEL：03-3433-1217
営業時間：11:30～14:30　18:00～22:00（LO）
定休日：日曜・祝日
交通・アクセス：地下鉄神谷町駅より徒歩2分
地図：Yahoo!地図情報

あともう１軒はどんな店？
次のページへ！