わたしが通いたくなるお店ってどんなお店だろう…
あらためてふと考えたときに、思い浮かぶお店が何軒かあります。
そういうお店は、じつはちょっと秘密にしておきたいとおもってしまうお店ばかりです。
通いたくなるお店の条件ってなんだろう・・・と考えると、いろいろな条件が頭のなかをぐるぐるとまわるけれど、いちばん重きを置いていることは、“作り手の料理に対する愛情が伝わってくるお店” かどうかということ。
今回ご紹介するお店は、わたしがまさに通いたくなるほど秘密にしておきたいお店のひとつです。
最近モダンコリアン、コリアンダイニングという言葉が氾濫し、韓国料理も用途によって選べるようになってきましたが、今回ご紹介するお店は駅からほど遠い住宅街にあって、お客のほとんどが韓国人というかなりディープでパワフルなお店です。
「ソラボル」
このお店にくる韓国のかたは、お酒を飲みながらゆっくりと料理をいただくというわけではなく、あくまでも“ご飯を食べにきている”かたがほとんど。サクッと食べてサクッと帰ってしまいます。18:00~19:00くらいがお客さんのピークで、20:00くらいにはあまりいないという状態です。
このお店をご紹介するのはじつは少し迷ってしまったのですが、今回ご紹介するに至ったのは、ずっとこのお店がありつづけていてほしいとおもったから。
エスニック料理店には、すごくいいお店なのにいつのまにか閉店してしまうお店というのが結構あります。平均してお客サンがこないからです。認知されればきっと気に入ってくれるかたも多いとおもうのに、残念だな・・・とおもうことがよくあります。
このお店をご紹介することでいままでの雰囲気とは少し違ってしまうかもしれないけれど、そんなことよりも少しでも多くのかたにこのお店の存在を知っていただきたいとおもいますし、人それぞれ好みは違いますが、1度足を運んでみて好みが合えばお気に入りの1店に加われていただければとおもうのです。
韓国料理店がひしめくエリアに位置するこのお店は、密集地から少しはずれたところにあります。最寄駅はJR御徒町駅で駅から徒歩10分ちょっと。昭和通りにある多慶屋の横の道をまっすぐ行き、二つめの角(左手に都民銀行)を右折。一つめの角を左折すると左手にあります。
暗く静まりかえったなかにぽっかりと灯る黄色い看板が目印です。