延辺料理とは?
いま、エスニック好きのあいだでジワジワと人気を博している料理は、延辺料理。延辺料理とはいったいどのような料理かというと、
そもそも、延辺とは北朝鮮の国境に程近い中国の吉林省東部に位置する延辺朝鮮自治州の略称。
朝鮮半島から移り住んだ朝鮮族が多く住んでいる、言語を中国語と韓国語を併記している地域です。
この地域の料理は、言語にも見られるように、韓国料理と中国料理をベースに蒙古などの影響をうけており、唐辛子をたくさんつかった甘辛酢っぱい味が特徴。とはいえ、甘さはなくものすごく辛い料理もたくさんあります。
(※写真は限定メニューの「孜然羊筋 ~羊筋の炒めもの~ 」\1200)
延辺料理のもうひとつの特徴は、孜然(クミン)を多用していること。
孜然(クミン)といえば、カレーにいれるスパイスとして有名ですが、延辺料理の炒めものにもこのスパイスが多く使われます。
きっと長い年月をかけてシルクロードをわたり、この地域に定着してこの土地独自の料理が生まれたのでしょうね。
延辺料理は、いまや中国全土でも大人気。
各地から料理を目当てにこの地を訪れるひとが増えたばかりではなく、北京や上海に行列ができるほどの人気店もできたそうです。
(※写真は「拌干豆腐 ~乾し豆腐のムチム~」 \680)
中国はもとより、日本でも人気急上昇中の延辺料理店。オススメのお店をご紹介します。
新大久保 『金達莱(チンターライ)』
オープンは2002年8月。この界隈にしては少し遅めのオープンですが、延辺と韓国出身のお二方が腕をふるう本場の料理がそれぞれ楽しめるお店とあり、いまや中国人(6割)や日本人(3割強)、韓国人(1割弱)のお客さんで賑わう人気店です。つぎのページでさっそく料理のご紹介いたします。