これから紹介するレシピは、ハイ サン さんから教わったものをそのままお届けします。
●日本ではなかなか手にはいらない食材もありますので、アレンジしたものは“ こちら ”で紹介しています。
◆ 材 料 ◆
ライスペーパー
豚バラ肉ブロック
有頭えび
(なければ無頭えびでもよいですが、なるべく殻つきのものにしてください)
ビーフン
もやし
青じそ
スペアミント、ベパーミント、どくだみ
にら
◆ 作りかた ◆
『 材料の下準備 』
●豚バラ肉は水から茹で、火がとおったらすぐに水で表面をあらう。(茹でたままにしておくと、豚肉が黒くなってしまいます。)充分にあら熱がとれたらできるだけ薄くスライスする。
*--* ここがポイント *--*
豚肉の茹で汁は必ずとっておいてください。この汁でライスペーパーを戻します。
こうすることで巻きなおしたいときに簡単にはがせ、何回でもやりなおせます。水だと戻せません。また、豚肉のエキスがライスペーパーにしみこみ、隠し味となります。
●えびは頭と背ワタをとり、殻つきのまま油で炒め、蓋をしながらじっくりと火を通す。
あら熱がとれたら殻をむき、1/2厚さに切る。(茹でると色があせます)
●ビーフンは熱湯でゆで、流水ですすぎザルにあける。
●もやしはひげ根をとり、青じそは茎の部分を切り、2種類のミント、どくだみもかたい茎の部分はなるべくとる。そして水洗いし、よく水気を切っておく。にらは10cm長さに切っておく。
*--* ここがポイント *--*
茎をとっておくのはライスペーパーが破れるのをふせぐためです。
『 ライスペーパーを巻く 』
[1]大きめのステンレスのバットなどを裏返し(なければ大きな平らの皿)、ライスペーパーのツルツルの面を下にして置き、豚肉を茹でた汁を中央から外側に向かって手でぬる。中央部分は具材をおくのであまりぬらさないようにします。
[2]ライスペーパーの手前を少しあけ、青じそ、ハーブ、もやし、ビーフンの順にのせ、重ねた少し奥に豚肉をライスペーパーの向こう隅を少しあけて手前にえびを置く。
(注:豚肉とえびは、ボイルする前のものをとりあえず置いています)
[3]両端を折り(ライスペーパーが堅折りづらい部分がある場合は、ゆで汁を手でつけて戻してください)、手前からきつくひと巻きしてからにらをはさみ、一気に巻いていく。
仕上がりが美しくなるようにえびとにらの位置を意識し、綴じ目はえびにかからないようにする。
ハイッ、これで出来上がりです
どうですか? あ~なるほどね。こういうコツがあったんだ。
と、再発見するところが多々ありましたでしょ?
本格的な生春巻きを極めるには、実はこのコツが重要だったのです。
あっそれからみなさん、ライスペーパーを巻き終わって、形になったからこれで完成!・・・なんておもってはいけませんよ。
本場ベトナムでは、生春巻きは “タレ” でキマルといわれています。
家庭によってそれぞれの味があって、手間をかけてていねいに作るんですよ。
生春巻きをつくってウン十年の、 ハイ サン さん直伝のタレ(画像中央の茶色いもの)&冒頭でお話したアレンジレシピは、
“こちら” ←
でご紹介しています。ぜひごらんください
生春巻きはベトナムを代表する料理ですが、ベトナムの家庭にはそう頻繁に食卓にあがるものではないようです。
下処理が多くて手間のかかる料理なので、時間があるときやお客様がいらっしゃるときなどの特別なときに食べるそうですよ。
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