豚肉やしいたけなどの具材やスパイスのもつ本来の味や香りが素直に味わえるこの料理は、本当にとてもやさしい味つけ。
私がこの料理にはまってしまったという理由は、素材の持ち味がじゅうぶんに味わえる、やさしくて素朴な料理というところにあるんです。それにコクがあるのにさっぱりしていて、なぜか胃にもたれない。ボリュームがあるけどペロリと食べてしまう。そんなところに。
もともとこの料理は、クアラルンプールの西にある、クラン港で荷役夫が袋から落ちたハーブをかき集めて煮て作ったのがはじまり。
荷役夫は福建省出身の人が多かったので、発音も福建語に従っているそう。
マレーシアには日本駐在員がとても多く、“肉骨茶”はこの駐在員の方たちの大好きなメニュー。ひと口食べて気に入ってしまい、通いつめているひとも多いとか。
オーナーの石山さんは、マレーシアに3年間滞在していたのですが、そのとき駐在員の方たちに、“ぜったいこのスープは日本人にうけるよ!日本でお店出してよ!”といわれたことがきっかけで、お店をはじめたのだそうです。
これを聞いて、わたしもおもわず納得してしまいました。
この他にも、辛いけどじっくりと煮出したスープとバランスのよいスパイス使いで、後をひくおいしさの“加哩麺(カーリーミン)”。これはマレーシアでは定番のラーメンです。
あと、“炸腐皮(チャーフーペイ)”という魚と豚肉のすり身を湯葉で包んであげたものなどがあります。
このお店の料理を作るのは奥さまで、レシピは以前マレーシアで人気レストランを営んでいた、お母さま直伝のものだそう。
『化学調味料をいっさい使わない、スパイスもマレーシアのイポから直送してもらっているというほどのこだわりの確かな味』
みなさん、その確かな味をぜひ一度味わってみてください!!
ヘルシーなのにスタミナがつくそんな願ったりかなったりの料理を。
<中華系マレーシア料理 馬来風光美食>
東京都杉並区天沼2-3-7SAKAI BLDG B1
TEL/FAX 03-5938-8633
ランチ 11:30~2:30(火~金のみ) 18:00~23:00 月休
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