フレンチ/東京のレストラン

ラ・マティエール(神楽坂)(3ページ目)

2006年5月、神楽坂にオープンしたフランス料理店「ラ・マティエール」です。骨太でありながら随所に繊細さが垣間見れるこの料理が魅力で、サーヴィスも○。とても応援したくなるお店です!

執筆者:来栖 けい

  

豪快に!

山形産三元豚ロース肉の骨付きポアレ、香草風味の焼汁ソース
「山形産三元豚ロース肉の骨付きポアレ、香草風味の焼汁ソース」。写真は2人前です。
「山形産三元豚ロース肉の骨付きポアレ、香草風味の焼汁ソース」は、本来2人からのオーダーなのですが(量が多いため)、ボク的には全く問題がないので、そのまま出していただくことに。分厚い三元豚のロース肉は、うっすらピンク色が残った申し分ない仕上がりで、噛み締めるほどにキレのある脂の旨みを実感できます。イヤな脂が残らないので、塊で焼く肉としては最適かもしれませんね。

  
黒毛和牛ホホ肉の赤ワイン煮込み
黒胡椒の香りが決め手の「黒毛和牛ホホ肉の赤ワイン煮込み」。
「黒毛和牛ホホ肉の赤ワイン煮込み」は、裏切られない堅実なおいしさ。こういった当たり前のものは、特にはじめて伺ったお店では必ず頼みたくなりますよね。ピリッと効いた黒胡椒の香りも印象的でした。

  

プディングはやっぱりこうでなくっちゃ!

フロマージュ
フロマージュは、10種類ほどの中から選べます。
数種類のフロマージュをいただいたあとは、最後のデセールです。「昔風クレーム・キャラメル、オレンジ風味のキャラメルのグラス添え」は、最近食べたプディングの中では最もお気に入りかも!


軽く燻したウナギとキャビア
「昔風クレーム・キャラメル、オレンジ風味のキャラメルのグラス添え」。これは誰が何と言おうと、定番としてずっとメニューに載せなくっちゃですね。傑作です!
正統派のしっかり固めのタイプで、舌触りも実にキレイ。する~っと喉の奥へ消えていきます。たまごの香りに混ざって、ヴァニラも心地よく主張していますし、甘みもベスト。キャラメルアイスからふわっと香るオレンジの風味も見事な匙加減です。両者を一緒に食べても文句なしにおいしいですね。やっぱりプディングは固めが一番!

  
グレープフルーツのテリーヌ、マンゴーのシャーベット添え
食事の締めくくりには最適な「グレープフルーツのテリーヌ、マンゴーのシャーベット添え」。
グレープフルーツの果肉をゼラチンで固めた「グレープフルーツのテリーヌ、マンゴーのシャーベット添え」は、甘みと酸味のバランスがピタリときまった爽やかな一品。また、トップに添えられたマンゴーのシャーベットは、きめ細か&なめらかで、少し口の中にとどまってからゆっくりゆっくり溶けていきます。フレッシュな香りと甘みがしっかりと活かされた一品ですね。

  

とても応援したくなるお店です!

お店のスタッフは、厨房も含めて4人ほどしかいないのですが、皆とても感じがよく、落ち着いて仕事をしているので、気持ちよく食事をすることができます。まだオープンして1年も経っていませんが、これから先、とても応援したくなってしまうお店です。かしこまることもなく、使い勝手もいいので、誰にでもおすすめできますね。骨太でありながら随所に繊細さが垣間見れるこの料理を、ぜひぜひ味わってみてください。

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「美食の王様 来栖けい オフィシャルHP&ブログ」

<店データ>
■ラ・マティエール
所在地:東京都新宿区神楽坂6-29
TEL:03-3260-4778
営業時間:11:30~14:00L.O./18:00~21:00L.O.
定休日:月曜日
東京メトロ東西線神楽坂駅より徒歩2分。
地図:Yahoo!地図情報
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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