大満足のランチ!
来栖:やっぱり女性のお客様が多いですか。斉藤:そうですね。あんまり若い方はいないかな。30歳以上。夜のコースは6,000円ですが、原価を考えればそんな安くはないと思います。
「厚岸産生牡蠣 ヴィンサントビネガー風味のクレソンサラダ添え」。牡蠣の風味がたまりません! |
斉藤:お昼は混みますね、本当に。
ルッコラの代わりに菜の花を使った「ホタルイカと菜の花のリングイネ」。 |
斉藤:普通にやってるだけだからね。
来栖:その普通がいいんですよ。それを続けてるわけですからね。あ、それから、ドルチェもおいしいですよね! アイスクリームとかソルベとか。
斉藤:いや、普通ですよ。
「ドルチェ盛り合わせ」。この日のアイスクリーム&ソルベは「栗」、「苺」、「ライチ」。中央が「カタラーナ」です。 |
厨房の雰囲気もすごくいいお店です!
アンチョビやオリーブを使ったソースと好相性の「金目鯛のポワレ タプナードソース」。 |
斉藤:今は本がありますから。「専門料理」とかね。でも技術的なことは、佐藤なんかには負けますよ。それが独学の弱さだよね。まな板の使い方ひとつとっても、勉強ですよ。ひとりでやってると、大きなまな板で、ここで野菜、ここで肉、ここで魚とか決まってくるんですよ。忙しいといちいち洗えないから。でも佐藤は、小さいまな板で、野菜切って洗って、魚切って洗って。そういう世界を知らなかったから。自分で考えてやってましたからね。それをみて「なるほどね」と。魚の下ろし方なんて一番下手かな。それは素直に認めるし(笑)。でも料理の方向づけとかは自分でやっているから、私が優れていると思いますよ。経験とか、自分が食べたい、から始まっているから、こういう風にバランスよく食べたい、と言うのが基本だから。
来栖:ボクもそれが一番理想だと思いますよ。ボクがもしレストランを持つとしたら、迷わず自分の食べたいもので勝負します。
斉藤:佐藤がいるから、バランスはいいんですよ。経験から料理作っちゃうでしょ。私が見ているからちょうどいいんです。たまにぶつかりますけどね。
来栖:佐藤さんはいつ頃からここの厨房に?
斉藤:去年の夏から。その前にイタリアから戻ってきて、一時期丸の内のお店で働いていたんです。その後うちのホームページをみて、こういう料理がやりたい、と。たまに、「そんなのイタリアでは入れないって」とかいわれたりするんだけども、日本にあるんだから、やれって言うんですよ。
来栖:それはお互いにとってもいいじゃないですか。バランスがね。年齢的に差はありますが、ボクから見ていてもそういう差を感じさせないですよね。厨房がとてもいい雰囲気になってますもん。
斉藤:殴ったりとか、そういう厨房もあるらしいですよね。
来栖:食べてるときでも、厨房でシェフががんがん言っていたり。それが見えちゃうところなんて最悪…。食べていて気分が悪くなってきますからね。でもここは本当いいレストランですよね。
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「エノテカノリーオ」は、来栖けい最新刊「シェフと美食の王様 選び抜かれた最高の料理人11名と究極の680皿」の中でも大きく紹介しています。
「美食の王様 来栖けい オフィシャルHP&ブログ」
<店データ>
■エノテカノリーオ
所在地:東京都新宿区愛住町9-5 テラス・コジマ1・2F
TEL:03-5919-2822
営業時間:11:30~13:30L.O./18:00~21:30L.O.
定休日:水曜日
東京メトロ丸ノ内線四谷三丁目駅徒歩3分
地図:Yahoo!地図情報
HP:エノテカノリーオ