斉藤シェフとともにノリーオを支える佐藤シェフの存在!
「車海老の空豆のタリオリーニ」。手打ちパスタは卵黄多めの配合です。 |
斉藤:そう。やっぱり、職人でいいよね。頑固で、全然融通利かないんだけどね。面白いですよ。仕込みも絶対に自分でやらないと気がすまないんだよね。8時半から来てやってますね。私は10時に来るんだけれども(笑)。手伝おうか?っていっても「いや、いいです」って。パスタの仕込みは全部自分でやりたいんだね。絶対人にはまかせない。
来栖:でもその気持ちはわかりますね。ボクもなんでも自分で全部やらないと気がすまないんですよ。つきつめちゃうタイプだから。
「短角牛ロースと野菜のグリル」。噛むほどに旨みが溢れます。 |
来栖:そういう料理は、ボクの中でおいしいものは少ない、という固定観念が植えつけられちゃっている。でもここには全くそれがない。
斉藤:当たり前だからね。プロなんだからね。ワインでもそうでしょ、有機のワインとかね。そんなのは生産者はうたわなくてもやってるところはやっていますからね。電話で、「酸化防止剤はいっていないワインありますか」という問い合わせがきたりしますが、入っていなきゃ何十年も持つワインはできないですからね。
来栖:こないだのワイン、どれもおいしかったです。
斉藤:ワインも選んでますからね。
来栖:お酒はあんまり飲めないですけど、やっぱりおいしいワインはおいしいですね。
斉藤:私は、渋いワインよりも軽いのが好きなんだよね。軽さの中にある旨さを見つけないと気がすまないんだよね。
しっかりとした芯がありながらも後口は軽いんです!
「ボローニャ風ラグーのスパゲッティーニ」。リガトーニ(筒状パスタ)を使ったヴァージョンもあります。 |
斉藤:年配の方も多いですからね。
来栖:何かひとつ挙げるとすれば、それでしょうね。芯がありながらも軽い。だから、また来たい、と思えるんですよ。レストランで、いちばん重要だと思うのは、「また来たい」と思えることだと思うんですよ。あ、おいしいな、と思っても、また行きたいな、と思えなければ意味がないんですよ。
斉藤:味だけじゃないからね。
来栖:ここはお店の雰囲気やサービスもいいですしね。JALシティホテルを曲がって、一見ありそうにもないところにお店はありますけどね(笑)。
斉藤:あとうちの特徴は、禁煙だよね。分煙って意味がないですよね。全面禁煙。よくやったよね、10数年前にね。パイオニアですよ。おかげで半年でランチは閑古鳥でしたからね。
来栖:でも、どっちがいいっていったら、絶対に全面禁煙ですよ。食べていても、すごく気になるんですよね、煙って。
斉藤:歯と歯茎の間にヤニがたまるから、味も渋くなっちゃう。空気中にもそういう粒子が飛んでいるんですよね。
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