・グラスに入ったプラムとコニャック
Verrine pruneaux.C。
Verrine pruneaux.C
そしてサバイヨンに引き続いてのCharentes地方名産「コニャック」使用料理の第2弾は、アヴァンデセール。グラスの一番下には、コニャックで煮たプラム、その上にはリンゴのコンポート、さらにその上には「ストゥルーデル」の食感アクセントを配し、トップにはコニャックの「泡」というストラクチャー。洋酒をたっぷりと効かせた味わいは、フルーティでありながら、同時に甘く官能的な香りが加味された、まさにオトナのデザート。


・トゥルトーフロマージュ レモンとシェーブルのアイス
Tourteau Fromage.P。
Tourteau Fromage.P
デザートは、ポワトゥ地方の伝統菓子である「トゥルトーフロマージュ」と「シェーブル・フレ」を使った酸味のあるアイスの2種類。

日本で、「トゥルトーフロマージュ」のような焦げ目が付く程の焼き込み系フランス伝統菓子を出すのは、かなりの勇気がいると思いますが、それを遠慮がちにならず、堂々とハイクオリティに仕上げて出してくるパティシエールさんに拍手を送りたい。しかも、それをモダンな盛り付けにリアレンジされている点も、さすが。

アイスのほうも「シェーブル・フレ」と「レモン」の素材力を活かした円やかな酸味の効いた仕上がりで、飴細工まで付属。口解けの優しさと、うっとりする程の滑らかな舌触りは、とても印象に残るテイストでした。


・食後ティ
cafe ou the。
cafe ou the


・小菓子
mignardise。
mignardise
小菓子は、「カヌレ」と「マカロン」が2種盛りで登場です。特筆すべきは、やはり「黒マカロン」! 黒曜石のごとく輝く漆黒は「竹炭」による色で、中には抹茶のクリームが入っており、口の中で解ける柔らかなテクスチャが実に印象的。これは「ラ・シーム」の小菓子スペシャリテにしてみてもいいのではないかと思うほどクオリティとインパクトの高い出来栄えでしたし、「本町マカロン」とか名前を付けてテイクアウト用に販売しても面白そうです。


フランス地方を知る愉しみ

豚。 フランス本。
ここにも豚ちゃんが! フランス料理の本が沢山。
以上、コース料理を御紹介してきましたが、それにしても、フランスの地方料理にスポットを当てた再構築なんて、ホントに面白い試みですね。

関西のレストランで、なかなかここまでやってくれるシェフはいないでしょう。「今」の大阪で、「今」のフランスを表現することの難しさは計り知れないモノがあるはずですから。

ましてや、地方料理の再構築ともなれば、それを芯から理解してくれる客は関西にはまだ少ないと思いますが、オープンして早3ヶ月経ち、この日は満席状態の人気ぷり。今後は全国レベルでシェフのファンは増え続けていき、さらに予約を取るのが難しいレストランとなっていくことでしょう。


「オーソドックスなフレンチが主座を占める大阪で、大阪の気取りのなさは大切にした上で、これまで大阪になかった半歩先を行くフレンチを提供する」、という秘めたる熱い思いを語られる高田シェフ。この進取の気性を忘れず、一歩一歩前進して大阪フレンチ……いや、日本フレンチのエースになっていってもらいたいものです。


<DATA>
・店名: La Cime(ラシーム)。
・所在地:大阪市中央区瓦町 3-2-15 本町河野ビル1F
・アクセス:大阪市営地下鉄御堂筋線「本町駅」約5分
・地図:Yahoo!地図
・TEL:06-6222-2010
・営業時間:12:00~13:30(LO)、18:30~21:00(LO)
・定休日:日曜
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。