社会人恋愛最大のハードル……気になる彼は仕事で忙しい
社会人になって年数を重ねるほどに、恋愛するのにさまざまな障害(ハードル)が増えていく。出会いがない、出会っても既婚者だ、過去のトラウマに悩まされている、しばらく恋愛から遠ざかって腰が重くなっている、勘が鈍っている、社会人としての地位が邪魔をする……etc。障害は年齢を重ねるごとに増えて重くなっていく。ゆえに、恋愛がなかなかスムーズに始まらないし、進まない。数ある障害の中でも最も多いのが「仕事が忙しい」という悩み。女性側の「自分が忙しい」という悩みも相当深いけれど、今回はさらに多い「彼の仕事が忙しすぎてなかなか恋愛が進まない」という悩みについて考えてみたい。
忙しい男性とは恋ができない?
そもそも素敵な男の人はたいてい忙しい。45を超えてさまざまなことを成し遂げた後にプチリタイヤした男性ならまだしも、20代後半~30代の男性は、文字通り働き盛り。今後の人生の方向性をも決める大事な時期だけに、忙しくないほうが珍しい(を超えて、怪しい?!)というもの。「合コンにいい男がなかなかいない」というのが定説なのは、いい男は働きまくっていてなかなか恋愛市場に出てこないからだと思う。実際、私の周囲の男友だちも仕事が1番、自分の時間が2番で、合コンなんてやる機会も時間もないという人がほとんど。
「仕事がらみや友だちつながりで、せっかくいいなと思う女子と巡り会えても、1回デートしたら、次のスケジュールが取れずに一か月も空いちゃうなんてザラだもん。当然、盛り上がらないよね」
なんて、似たようなことをみんなが言う。女の子側としては、せっかく1回目のデートがいい感じだったのに、なかなか連絡がないなんて、相当ヤキモキしているっていうのに!!
仕事命な男子的には、さほどな理由もない、悪気のない放置プレイなのだと思い知らされた。
男脳は、ひとつのことしか基本考えられない。仕事が忙しい時は仕事のことで頭がいっぱい。いいなと思う女の子が現れてもよほどその子に夢中になるまでは、優先順位が変わることはないのだ。根っからの女好きでない限り、仕事に集中しているマジメな男は基本、草食系で恋に対してのんびりしている。「いいな」と思う気持ちを何となく抱き続けたまま放置して、そのうち、何となく気持ちの中からフェイドアウトていくなんてことが多いらしい。
では、どうすればいいのだろう?
仕事で忙しい男性に王道のアプローチはNG?
忙しくてイイ男は、恋愛に対してスローペースだし、いまいち消極的であることが多い。つまり、女性からのアプローチが鍵を握ると思うのだ。忙しいイイ男を落とすなら、王道の恋愛テクでは効かない。男性を落とすバイブルとして有名になった本『ルールズ』ばりのわかりやすい受け身による高値アピールをしていては、まったくもって恋なんて始まらない。仕事の忙しさにまぎれて忘れられるのがオチ。忙しい男子に恋したら、自分から行く――適度に押せる勇気と技術が必要だと思う。
なぜならば、忙しい男は、自分から誘える(誘おうと思う)余裕がない。しかも、誘いたいと思っていても、誘えないと思っている場合もある。だって、自分から誘ったところで、仕事でドタキャンしてしまう可能性もあるわけだから。
恋愛に多くのエネルギーを注げない彼らだからこそ、男性にすべてを負わせよう、ゆだねようとせず、自分の意思を持って適度に押してくれる女性に弱い。もちろん、強引にぐいぐいと押せばいいわけじゃない。かるーく誘ってくれる人。もし、ダメでも怒らず落ち込まず、明るく引いてくれる女性。3回誘って1回OKならいいか!くらいなノリでいてくれる、良い意味で明るく軽く想ってくれる器のある女性を仕事命な男は心底ありがたいと思っている。
そして、いちばん大切なのは、たとえ2人の恋愛の進みが遅くても気長に待ってくれること。精神的に自立&安定している女性であることも、忙しい男を振り向かせるには絶対条件だ。
「自分からばかり、3回も誘うなんて無理!」「本当に好意を持ってくれているなら、男性から来てくれないと!」って思う女性も多いと思う。その気持ちよくわかるし、私もそう思っていた。恋が始まる前にレディ(?)から誘ってばかりいたら、男心が萎えちゃうんじゃないかな? って思っていた。だけど、さまざまな仕事命な多忙男子の意見を聞いているうちに、気付いた。真に忙しい男は、そんな小さなこと(=女性からばかり誘ってるなんてこと)気にしちゃいないことに。そして、仕事男は、「あの人、いいな」と思っても実際に積極的に誘うまでにはけっこうハードルを高く設定したりする。そもそも大人の男は惚れにくい、本当に好きなんて、付き合ってみたいとわからないと思っている(当然よね)。
忙しい男性に試したい「押す・引く・待つ」
ただ待つだけでも、ただ押すだけでもダメ。忙しい男を振り向かせるには、「押す・引く・待つ」の三点バランスを保つことが大切だ。時と場合によって女性から押してくれるし、引いてもくれる。たまに放置してしまっても、振り向けば、いつもそこにいて待っていてくれる。空母のような安定感を持つ女性は、戦場のような職場で擦り減っている仕事命な男にとっては貴重であり、惹かれる存在であるにちがいない。その男性の多忙の度合いや、恋愛欲求の大きさにもよるけれど、仕事命な男性を好きになったら、すぐにどうこうしようと思わずに、半年スパンで関係性を育てる余裕を持つこと。
自分から押して引いて、きちんと待つこと。それって、ほとんど自分との闘いだし、恋というより、ある種の修行だけど、それもまた“自分磨き”、“女磨き”と明るく思えれば、愉しいもの。
それに、忙しい男を待てる女はなかなかいないからこそ、価値がある。モテる彼の心も振り向かせ、独占出来るチャンスともいえる。
ただし、たとえ、長い時間と労力をかけて振り向かせたとしても、忙しい男は、付き合ってからも間違いない忙しい。その後もしばらく忙しくて、一緒にディズニーランドに行くような関係性はのぞめないかもしれない。結婚するほど仲良くなるまですごく時間がかかる可能性だってある。そこは覚悟しておいたほうがいいかもしれない。
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