彼女の料理がまずいとき……どう伝えるのが正解?
張り切って料理を作ってくれるのは嬉しいのだけど……。
「すぐできるからね」と言われてから、1時間が過ぎ、1時間半が過ぎ、2時間が過ぎ……、おやつで空腹を満たしたいという誘惑と戦うころ、「できたよ~」の声。キッチンから料理を運ぶ彼女の顔は心なしか老けたような……。
「さっ、食べてね」と、笑顔の彼女。お皿の上には、料理名がわからない食べ物らしきものが載っています。手をつけられずにいると、「盛り付けはちょっと失敗しちゃったかな? でも味は自信があるんだ!」とにっこり。その言葉を信じ、一口。あなたの脳裏に「不協和音」の文字がよぎります。そう、彼女はとてつもなく料理がヘタだったのです……!
キラキラした目で「美味しい?」と尋ねる彼女。あなたは口の中の料理をやっとの思いで飲み込み、思わず「マズい! 外に食べに行こう」と提案しました。もちろん大喧嘩になり、彼女は大泣き。大変な修羅場となってしまいました……。
どうやって伝える?
料理は、地域や家庭によって「美味しい」「マズい」の基準が違うものです。
相手にマイナスなことを言いたいときには、思いやりを持って伝えましょう。まずは、「作ってくれてありがとう」と、行動してくれたこと自体を評価して感謝します。無理に「美味しい」と言う必要はありません。何を食べても「美味しい」と言っていたら、彼女の料理の腕は上がりませんし、その料理を大好物だと勘違いして、毎回同じ料理を出される可能性も。
「美味しい?」と尋ねられたら、「家が薄味派だったから、もっと薄味のほうが嬉しい」「名古屋だから、できれば赤味噌を使ってほしい」など、味について自分の好みを述べます。料理の美味しい・マズいは、それが慣れた味であるか、味の濃さとバランスが自分の口に合うかで決まります。一般的に美味しい料理であったとしても、あなたにとってはマズい料理だという可能性もあるのです。
彼女を料理上手にしたい!
キッチンに立つことに意義を持たせるのが、料理上手への第一歩。
一緒にキッチンに立つのもひとつの手です。あなたが料理上手なら、彼女に料理を教えることができますが、くれぐれも上から目線で教えないよう注意! 料理ができないなら、彼女がいかに頑張っているか、料理がいかに難しいものかを知ることができます。二人で料理を作ると、片方が本を読み上げて、片方が調理に専念できるので、焼き加減や温度加減での失敗が少なくなるでしょう。
彼女の友だちを招いて、持ち寄りパーティーをするのも、彼女の意地に火をつけます。ファッションやメイクもそうですが、同性同士のほうが、容赦なく非難するので、平気で「マズい」と言うのは想定内。「絶対負けられない!」とプライドを刺激され、勝負メシを作るでしょう。料理研究をするために、数日間同じものを食べさせられる可能性もありますが、「昨日よりも美味しい!」「僕は好きだけど、ちょっと塩辛いかな」と、思いやりを持ってジャッジしてくださいね。
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