男が飼う浮気虫の正体
心理学においては、男性は基本的に生まれつき浮気虫を飼っていると考えるのが常識ですが・・・ |
かつてから、男性は、人類学的に、浮気心を生まれながらに備えていると考えられてきました。まずは、浮気に関わる男性の本能と浮気のしくみを復習しておきましょう。
浮気心を引き起こす男性本能を端的に表現する「クーリッジ効果」という心理学用語を生み出した逸話があります。これは、アメリカの第30代大統領カルビン・クーリッジが、ファーストレディをともなって、国営農場の見学をした際の会話が発端となっています。
農場の鶏舎で雄鶏と雌鳥の交尾を見て、ファーストレディは、案内役に「この子らは一体一日何回お勤めを果たすのでしょう?」と尋ねました。すると、案内役曰く「はい。日に何十回もであります」と答えたとか。それを受けてファーストレディは「それを大統領に伝えてくれませんか?」と頼んだそうです。
それを傍らで聞いていた大統領。すかさず「いつも同じ雌鳥を相手にしているのかな?」と聞き返し、案内役は「一回ごとに相手を変えます」と返答。大統領、すかさず「それを、ぜひ、ファーストレディにも教えて欲しいものだ」と言ったとか。
人間を鶏と一緒にするのもちょっと乱暴な気はしますが、この逸話のポイントは、「男性は、種族繁栄の本能に従い、なるべく多くの遺伝子を残さねばならない。一方、女性は、妊娠すると出産を終えるまで休戦状態を余儀なくされる。そこで、男性は、好むと好まざるとに関わらず??複数の女性に子種を植えつける本能を持っている。」という事です。
しかも、「かくのごとき大役?を担う男性が、なるべく沢山の女性とお勤めを果たすためには、とにかく惚れっぽくなくてはならない。だから、男性にとり、アクションの前はあんなに素敵に見えた彼女が、いざお勤めを果たした後は、ものの数分で魅力を失ってしまい、早くも別の女性に魅力を感じ始める」という事です。
それはあたかも、雄鶏が、けなげに、日夜複数の雌鶏相手に、懸命に子孫繁栄に励む姿と重なるというわけです。
「一回許したら、急に冷たくなってしまった彼・・・」
そのカラクリは、男性の種族繁栄本能という大義名分にあったと言うわけであります。
まあ、昨今にわかに増殖し始めた草食系男子諸氏に、この解釈がぴたりとあてはまるかは、定かではありません。(この話題に関しては別の機会に譲ります)
いずれにせよ、男性はだれでもが、基本的に浮気の虫を心中に飼っているというのが、現代心理学における一般的な見解です。ただ、その虫との付き合い方は、その男性の性格、信条、生活環境により千差万別といえそうです。