何が彼ににプロポーズさせるの?
彼をその気にさせる最後の決め手はきっと何気ない日常的なあなたの気配りにかかっているはずです |
帰宅すると、翔太は、不思議そうに、「君は、洗い物ジャンケンでは、いつも弱いのに、今日は凄かったね・・・」と今日の活躍ぶりの感想をさくらに述べました。
すると、さくらは言うのでした。
『だって、翔太は、いつも私よりもハードな仕事をしているのを知ってたから、洗い物くらいわたしがしなきゃね』
さくらは、今までずっと、自分が洗い物を引き受けるために、わざと順出しをしていたのでした。
その翌日の夕食後、いつものジャンケンで、さくらに負けた翔太のグーの手の中には、さくらに贈るための美しいエンゲージリングが握られていました。
注)本文は実話と思われる投稿小話をベースとした物語です。