どっちを応援!?
いよいよゲームが始まります |
後半は完全にスイスを応援していました。
力が拮抗したいい試合で、最後は2‐2の同点となり、5分間の延長戦へ。それでも決着がつかず、各チームから5人ずつ出て、ゴールキーパーと1対1でシュートする“ゲーム・ウィニング・ショット”で勝敗を決めることになりました。このころには、観客はもう総立ちです。
「できることなら、引き分けのまま終わらせてほしい!」と強く強く願っていたのですが、オリンピックなのでそうもいきません。結果は、1ゴールを決めたカナダの勝ち! ああ、ついに終わりました……
大歓声の中で、私はグッタリ。こんなに応援に疲れた(というより、気を遣った?)ゲームはなかった。特に終了間際から延長戦にかけては、力が入り過ぎて呼吸困難になるくらい。両方の国への思い入れもあって、心臓が痛くなるような試合でした。
夫は大満足
スイス応援団のフラッグもあちこちに見えました。両チームともシンボルカラーが赤なので、場内は真っ赤! |
個人競技ならまだいいのですが、団体競技だとどうしてもチーム○○(国名)を応援することになりますから、国を意識せざるを得ない。これからは、日本vsスイスvsカナダのどの組合せも、あまりあってほしくないと思ってしまいました。
とはいえ、夫はこの試合に大満足! 最強の布陣のカナダを相手に、スイスはよく頑張った!! 大健闘だったし、とても見応えのあるゲームでしたから……。
オリンピックが終わって、友人らにどの観戦がよかったか聞かれると、彼は必ず「アイスホッケーのスイスvsカナダ戦!」と答えています。
私にとっても意味のあるゲームでした。実は「バンクーバー五輪、開会式と夫婦のウラ話」に書いたような事情から、日本に来てから自分の中でアイスホッケーを一切「封印」していたのです。見ればカナダでの暮らしを思い出してしまう……。そして、以前のように観戦に行けない現在の境遇を、よりつらいと感じてしまうだろうから……。インターネットでの関連サイトも、あえて見ないようにしていました。
それが、この観戦で一気にはじけて、封印がとかれた感じです。夫と一緒に楽しめたのもよかった。これからはまた一緒に観る機会が増やせるかもしれません。思えば、2003年にカナダを離れて以来、初めてのナマ観戦でした。
「敵」になっても夫婦で楽しむコツとは……?