オリンピックにはイマイチ関心が……
実は夫、オリンピックに対しては意外に淡白。ジャンプのシモン・アマンが今大会第1号の金メダルを獲得した時も、歓声を上げる私の横で、いつものテンションのまま仕事を続けているのです。「スイスの選手なのにうれしくないの?」と思わず聞いてしまったくらい。彼の家族はその上をいっています。オリンピックにまったく関心がない。その様子は、以前、メールマガジンのバックナンバーでもお伝えしました。今回もテレビなどまったく見ていないのだそうです。こういう環境の中で育ったので、淡白なのは無理もないかも……。
しかし、そんな夫でも興奮しているのですから、今回の観戦はスゴイことなのですよ。
夫の国だから両方応援
カナダのジャージを着てスイスの国旗を持つガイド |
カナダが出る試合ですから、地元の盛り上がりぶりは、たぶんみなさんも想像がつくと思います。行く途中の道路やゲート前には、チームカナダのジャージを着た人がいっぱい! その雰囲気も楽しくて大好きなのですが、今日はどうも夫の様子が気になり、大っぴらには楽しめません。
会場内に入ると、さらにその盛り上がりが凝縮されたような感じになりました。観客席はカナダジャージの色で真っ赤。大小のカナダ国旗があちこちで揺れています。ところどころにスイスの国旗もありますが、空気は完全にアウェイ。夫の表情はなんとなくコワバリ気味です。これは困ったゾ~と思いながら、2つの国旗をバッグから取り出しました。
両方の国旗を振って応援。それが私の気持ち…… |
「そうなの。ハズバンドはスイス人だから、両方応援するのよ」
女の子はイマイチ事情を呑み込めないようでしたが、隣にいたおじいさんはニコニコ。移民の国カナダでは、こういうことはよくあるようです……。
試合は思わぬ展開へ……