シリーズでお送りしている、国際結婚カップルのコミュニケーション・ギャップの記事。バックナンバーは下記のページで読めます。

  第1回 話す文化、黙る文化 [Communication1]
  第2回 “Let’s talk”アレルギー [Communication2]

第3回は、外国という異文化の中での孤立体験のお話です。

異文化体験、アリとナシでは…


相手のことをもっと知りたいのだけれど、どうすれば…?
何年か前のお話です。テレビであるトーク番組を見ていたら、イギリス出身で日本在住の音楽評論家ピーター・ バラカンさんが出ていました。バラカンさんは、大学で日本語学科だったそうで、音楽の仕事をしたいと思い、日本に来て、勤め始めた会社で奥様と知り合い、結婚したそうです。男女2人のお子さんがいらっしゃいます。

日本語がぺらぺらで、話し方や物腰もなんとなく日本的な雰囲気がするバラカンさんですが、奥様とつきあい始めた頃は、やはり文化の違いというものを痛感したそうです。

たとえば、イギリス人のジョークやユーモアは、日本人のとは全然違います。そのような違いを、当時はまだ理解していなかったため、彼女を笑わせようとして言ったジョークで、逆に怒らせてしまったり、傷つけてしまったこともあったそうです。

日本という異文化の真只中にいたバラカンさんですが、自国に住む奥様にとっても、バラカンさんという存在は、異文化との遭遇そのものだったのではないかと思います。

その後、2人の間を流れる空気がガラッと変わるような出来事がありました。奥様がイギリスへ短期留学したのです。帰国後は、奥様のバラカンさんへの理解度がぐんと深まり、以前のような“噛み合わなさ”がなくなったとか……。

それは、バラカンさんの生まれ育った国や環境を見て、その文化の中で生活することにより、彼という人物への理解が急速に深まったからであると同時に、異文化の中にたった1人身を置く大変さを、奥様ご自身も体験されたからだと思います。


異文化ストレスを理解するには……