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異文化体験をシェアしよう[Communication3](2ページ目)

外国という異文化の中に住む孤独感・孤立感を、自国に住む側のパートナーはなかなか理解してくれません。それを克服するある方法が、お互いのコミュニケーションをスムーズにするきっかけにも……。

執筆者:シャウウェッカー 光代

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夫の理解度に差


外国で一人暮らしの経験があると…↓
以前住んでいたバンクーバーで出会った数々の国際結婚カップルを見ていても、カナダ人夫が他国で長期滞在した経験があると、日本人妻への思いやりもずいぶん変わってくるように感じました。

カナダには、ワーキング・ホリデーやジェット・プログラム(日本の文部科学省による英語教師招致プログラム)によって、日本に1~2年ほど住んでいた経験をもつ人がけっこういます。彼らは、言葉や文化の違う国に住むことの孤独さやストレスを体験しているので、結婚してカナダに移住することになった妻の心情を理解できるのです。

パートナーの孤独感も理解できます
ところが、そういう経験がないパートナーの場合は、妻の寂しさや憂鬱をなかなか理解できないでいます。妻はそれを言葉で伝えようとするのですが、今度は言葉の壁がある……。妻たちはますますフラストレーションを抱えてしまうという構図が、普遍的にあるのです。

その問題を解決するには……

一度はお互いの国へ


国際カップルが夫婦間でスムーズなコミュニケーションをはかるには、まずお互いのバックグラウンドを理解しあうことが大切です。

いちばんいいのは、相手の国や出身地を訪れ、目で見、肌で感じてくること。「百聞は一見にしかず」という言葉通り、何度話を聞き何冊ガイドブックを読んでも、実際に自分の目で確かめてみたほうがよく分かることもあるのです。

バラカンさんの奥様の場合は、彼の生まれ故郷に滞在することによって、そのバックグラウンドを一気に肌で感じ取ってきました。バラカンさんは既に日本に住み日本文化に適応していたので、今度は奥様がイギリスを知ることによって、お互いに理解が深まり、スムーズなコミュニケーションが可能になったという、理想的なケースであったと思います。


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