2008年から実在の20代国際カップルに密着取材させていただいているリアルレポート、その第23話です。
今までのお話は
第1話 「運命? 偶然? 初めての逆ナンパの出会い」 から
第20話 「新たな生命とアメリカ披露宴の準備」
までをご覧ください。
アメリカでの披露宴の様子は、先に
第21話「アメリカでの披露宴[1] 花嫁の誓いに大爆笑」
第22話「アメリカでの披露宴[2] 花婿がトスする物は」
をどうぞ!
女性たちのファッション拝見♪ ~花嫁編~
ウェディングといえば、気になるのは女性のファッション。特にアメリカでとなると、若い女性たちにはどんなファッションが人気なのか、マダムたちはどんな服を着るのか、とても興味がありますよね。そこで「アメリカでの披露宴[3]」は特別編として女性のファッションに注目してみました。まずは花嫁の直美さんから。国際結婚で日本人のお嫁さんというと、それだけで現地の期待度はかなり高そうです。どう応えるかも腕の見せどころ(?)ですね。
スコットさんは早くから着物を希望していたのですが、直美さんはどうしようか考えていたようです。お腹も大きくなってくる頃ですから、帯が赤ちゃんや母体への負担になってはいけません。一時、ドレスにするかもという話も聞いていました。
ガイドもちょっとだけ相談を受けましたが、私のイチオシはやっぱり着物! 何よりスコットさんがそれを望んでいるのと、やっぱり外国の方には日本の美しい着物を見てほしいし、外国でのパーティでは和服はダントツに目立ちます。花嫁は主役ですからね、美しく目立ってほしいです。
私、以前は着物に対してそれほどの思い入れはなかったのですが(着るのが大変ですし)、カナダに住んでから考えが変わりました。外国で見る和服って本当に素敵なのです。それにドレスでは欧米の方にはかなわないけれど、着物ならたちうちできそうでしょ。私も今から着付けを習おうかなと思っているくらいです。そんなことを直美さんにお伝えしました。
ブライズメイドのお友達と姪っ子ちゃんが浴衣を着ることに決まったそうなので、だったらなおのこと、“花嫁は着物を”とオススメしました。成人式の時の振袖でもいいでしょうかと聞かれたので、「大丈夫、堂々と着て!」と……。本来、振袖は未婚女性が着るものですが、場所がアメリカですから眉をひそめる人もいないでしょうし、華やかな席にはふさわしいと思いましたから。
ご覧のように、直美さんの振袖は鮮やかな赤がメインカラーですが(スコットさんのネクタイも赤で揃えています)、裾に入った黒が落ち着きを与え、さらにその下の金色がお祝い事の華やかさをプラスしています。成人式のための晴れ着でしたから赤だけでもよかったのに、よくぞこの配色を選びました!とガイドは拍手喝采。思わずこう言っていました。
「まるで今日の日のために選んだような着物ですね!!」
後におばあさんの洋服との不思議な偶然を知り、ますますその思いを強くするのでした。
現地で着付けはどのように……?