アメリカではもっと硬い感じに
国際結婚カップルは、よく両方の国で結婚式なり披露宴なりを行なうのですが、スコットさんたちも日本とアメリカで挙式することを考えていました。アメリカのほうは、彼のご両親がいろいろ手配してくださったそうです。有名なガーデン・ウェディングの結婚式場があり、1年以上前に予約しないとダメなところらしいですが、お母さんがすぐ押さえてくれて、無事予約を入れられました。時期は来年5月。こちらは250名ほどお招きする予定だそうです。
日本のように招待状を出すのか、うかがったところ、招待状は日本よりもっと硬い感じに出すそうです。スコットさんのお母さんが、そのカードを買ったところまで進んでいるようです。
“日本より硬い感じ”というのが、これまた意外だったのですが、直美さんはこう語ってくれました。
「何だかアメリカ人の方が、伝統的なものを大切にしているように感じています。スコットの実家に行った時もそう感じました。“家族”というものがものすごく中心に根を下ろしている感じというのか……。日本は戦後アメリカっぽく生きているような感じがしますが、日本が取り入れたイメージは少しずれているような気がしました。アメリカで私はもっと古さを感じるんです」
一方、アメリカの若い人たちの間では、インターネットに結婚のインフォメーションを載せてお知らせするという方法も、流行り始めているようです。カップルのストーリーや結婚式の様子なども、その後好きなだけ掲載できるとのことで、スコットさんが興味を持ち、やってみたいとおっしゃっているそうです。ただ、そういったサイトに参加するには会費は必要らしいですが……。
見積もりは彼が細かくチェック
式場が決まったので、何が必要か確認するためにも、まず見積もりを出してもらいました。それをスコットさんが細かくチェック。「これは何のコスト?」「これには何と何が含まれているの?」など、1つ1つにかかるお金とその内訳を知りたがります。打ち合わせの時に、それらをホテル側に質問し、その答えをまたいちいちメモしていくのだそうです。意外に(失礼!)マメなんですね。日本の披露宴の大まかな内容を知っているためか、そこまで細かく疑問を持たなかったという直美さん。スコットさんの鋭い質問や意表をついた問いかけに、自分ではそんなところまで気づかなかったので、とてもよかったとおっしゃっていました。
それから2人で話し合い、必要のないもの、持ち込みたいもの、内容を変えたいものなどを決め、ホテル側と相談。可能な限りアレンジしてもらい、自分たちの要望に近いものにしていったそうです。スコットさんが以前出席して感動したという披露宴に近い形になっていったようですよ。
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