「国際結婚で以心伝心はムリ」の持論崩壊!?
国内外で数々の国際結婚カップルを見てきたガイドの、かねてからの持論は「国際結婚では“以心伝心”を期待してはいけない」でした。
これについて書いた記事の1つが下のものです。
ガイド記事(2002年5月執筆)
「“以心伝心”より“話し合い”が夫婦円満の極意」
5年半前に書いたものであり、当時のTVドラマのエピソードを引用していますので、なつかしい感じはしますが、決して古くはない内容です。
……というか、これは国際結婚夫婦の普遍的な問題なので、何年たっても“古くなる”ということはないのだと思います。
ところが、先日、この持論を変えなければならないようなことが起こりました。まあ、悪い事ではなく、むしろ夫婦にとってはいいことなのですけれど……。
私が考えていることを夫がスラスラ……
それは、昨年の秋。屋久島の取材を数週間後に控えている頃でした。
調べてみると、かの有名な縄文杉までは、なんと往復10時間のハイクになるとのこと! かつて、北海道の礼文島で連日ハイキング・ルートを歩き過ぎ、足を痛めた経験がある私は、密かに恐怖を覚えました。
「あの時のようなことになったら、どうしよう……!?」
自分の体調のせいで、取材班の足を引っ張りたくはありません。
そこで、出発日までにウォーキングでもして少し鍛えておこうと思ったのです。
……が、なかなか始められず、頭の中で思いばかりが膨らんでいたある日、夫がびっくりすることを……
夫と以心伝心か!?
そもそもなぜウォーキングが始められなかったかというと、どう考えてもできそうな時間帯は朝しかないのですが、私は朝に弱い……(情けな…)。
ま、これは気合いで何とかなるとして、もう1つ困ったのが歩くコース。以前、やはりジョギングを始めたことがあったのですが、知ってる人にけっこう会うわ、小・中学生の集団登校に出くわすわで、イヤだなあと思って早々に挫折したことがあって……。なぜなら、私はスッピンで出かけるから。あまり人には見られたくないんですよね~。
それで「じゃあ、こっちの方向に行ったらどうかなあ」なんて、頭の中で盛んにシミュレーションしてはいたものの、相変わらず不実行のままでいたら、夫が突然「明日から、朝歩こうか?」と言い出したのです! 私は自分の計画を口にしたことはないし、2人の間でもそんなことが話題になったことはなかったのに……
しかも「あっちの方に行ってみる?」と彼が提案したコースは、私がシミュレーションしていた方向ではありませんか! ビックリしましたよ~。頭の中、のぞかれているかと思った……
私はよく「国際結婚では“以心伝心”は通用しませんよー」を口を酸っぱくして言っているのですが、「夫婦の年月を重ねてくると、国際結婚でも以心伝心できるようになります」と言い替えなければならなくなったかも……
夫がウォーキングを提案した本当の理由は……