きっかけは祖父を励ますため


2007年6月某日、スイスで夫の親族が大集合するというファミリーイベントが開かれました。「シャウウェッカー」という名前の親族を、可能な限り広範囲にわたってたどり、調べたらしいのです。
そして、集まったのは……。
ファミリー・イベント
会場となったチューリヒ湖クルーズの船の前に続々と集まる親族たち


ファミリー・イベント
船の入口に飾られていた“ひいひいおじいさん”の写真
きっかけは夫の祖母の死でした(→関連記事「外国にいる家族の突然の死。その時あなたは」)。
60年以上連れ添った同い年の祖母を亡くした祖父の心情を思い、なんとか元気を出してもらおうと、家族の誰が言うともなく企画されたものらしいです。

イベントの話を聞いた当初、夫は「忙し過ぎるから行けない」と参加するつもりがまったくありませんでした。でも、こんな機会はめったにありません。義父も「人生で最初で最後かもしれない」と言うほどの大イベントです。
私は「絶対に参加すべき!」と主張し、「そのほうがおじいさんも喜ぶから」と訴え、なかば説得する形で参加を決めました。

もともとシャウウェッカーという名前はスイスでも珍しい名字だそうで、国内に10数家族しかいないのだそうです。“目覚まし時計を見る人”という意味で、名前を聞くとクスッと笑う人もいるとか……。
少ないがゆえに、祖先をたどりやすかったということもあるかもしれません。ルーツは南ドイツだそうで、シャウウェック城というお城があり、その城主が祖先の一人だということです。

私なんて、さかのぼってもせいぜい曽祖父母くらいまでしか分かりませんから(聞ける人もだんだん少なくなってしまったし……)、うらやましくもあったのですが、驚くのはまだこれからでした。

15代にわたるファミリー・トゥリー(家系図)


ファミリー・イベント
かなり縮小したファミリー・トゥリー。既にこの下にも世代が伸びています
総合事務局をつとめた義父は、知っている限りの親戚に連絡を取ることから始めたようです。もちろん祖父からも情報収集。そして、遠い親戚でちょうど祖父くらいの年代の方が、ご先祖の記録を持っていて、一気にファミリー・トゥリー(家系図)の枝が広がりました。

後に、義父はこのイベントのための家系図を作っていますが(右上の図)、そのトゥリーのいちばんトップにいるのが、アンドレアス・シャウウェッカー。なんと16世紀、1500年代生まれの人なのです。

このアンドレアス翁から夫までが15代あり、今回はその枝の下方の3世代(実際はその下も含む4世代)の中から約70人が集まりました。会場はチューリヒ湖クルーズの船の上。スイス以外にも、ドイツ、フランス、デンマーク、そして日本と、数カ国からチューリヒに一族が集結したのです。


船上のパーティーって? ドキドキしながら出かけると…… →