お弁当が会社で注目の的!?
ミニハンバーグ、卵、野菜にデザート。私がカナダで作っていたお弁当はこんな感じでした。材料はすべて現地調達できましたよ |
「毎日すごくきれい」だから、と……!
いつも彼のランチは“注目の的”になっている、とのこと。
そんなことを聞かされたら、余計はりきって作ってしまいますよね。
しかし、仕事が忙しくて深夜まで及んだ時は、翌朝お弁当を作れなくなってしまうこともありました。
すると同僚が「どうしたの? 奥さんとケンカしたの?」と聞いてくるのだそうです。
そんな話を聞かされたら、ますます頑張って「何があってもお弁当を作ろう!」と思いますよね(……単純な私)。
私は、日本の食文化を背負って立っているような思いを抱きながら(ちょっと大げさか)、日々お弁当作りに励んでいたのでした。
日本のお弁当文化
ただ、カナダには、それほどお弁当用品がありません。最初の頃はプラスチックの密閉容器に入れていたのですが、調味料入れや箸箱(日本食のスーパーに売ってはいるけど子供用ばかり)も必要だったので、家族に頼んで送ってもらいました。二段重ねの塗り物っぽい(でもプラスチックの)お弁当箱、お箸と箸箱、液体調味料入れ、マヨネーズケース、和風のお弁当包みなどなど……。これらがまた同僚の目を引いたことは、言うまでもありません。
一緒に送ってもらったお弁当の本には、これでもか!というほど、おかずのアイディアがたくさん出ていて、今度は私がいたく感激してしまいました。
日本のお弁当文化は、歴史が長く、奥が深い!!
日本のお弁当で、私がいちばんすごいと思うのは、おかずの材料が何もなくても、米と海苔と梅干しがあれば、とりあえず「おにぎり」はできてしまうということ。材料は全部、保存食みたいなものですからね。家にはいつも買い置きがあったので、おかずがない時は、いつもこの手でした。
サンドイッチでは、こうはいきません。少なくとも、パンはフレッシュなものが必要ですよね。
思いがけず日本の食文化を見直すことになった、私のお弁当作り体験。夫がホームオフィスで仕事をするようになってからは、作る機会がほとんどなくなってしまったので、少々寂しさを感じている今日この頃です。
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