こんなはずでは<2>: 知的なイメージだったけど……


英語圏の国に語学留学していたときに、今の主人と知り合いました。
その頃の私は、英語が下手な自分にコンプレックスがあったので、まわりで英語をペラペラしゃべっている人は誰でも(たとえ子供でも)、とても頭がよさそうに見えてしまい、スゴ~イ!と憧れの眼差しで見ていたのです。今思えば、母国語だからペラペラで当たり前なんだけど……。

当然、主人もすごくインテリに見え、そういうタイプに弱かったのと、デートの時などに自分をリードしてくれる態度(これも、地元の人間だから当たり前なのですが)を、優柔不断な日本の男のコと違って頼もしいと感じ、自分から猛アタック。ついに射落として結婚したのでした。

ところが……

結婚して外国に暮らしているうちに、私の英語もだんだん上達。子供が生まれ、そのお母さんたちとの付き合いもあって、現地の人との会話も自然にできるようになりました。
すると、あることに気がついてしまったのです。

友達と電話で話している夫の会話、なんだか下らないことばかりしゃべっている……。低俗なテレビ番組の話題とか芸能人のゴシップとか、そんなことばかり楽しそうに話しているのです。
そういえば、この国の社会保障制度について質問したり、時事ニュースについての話題をふっても、ほとんど答えられなかったっけ。

最近は友達とのバカ話と笑い声を聞くだけで、ムシズが走るようになってしまいました。あの知的な印象の彼はどこへやら。勝手にそう思い込んでしまった自分が悪いのですが……。