お金の問題
■金銭感覚が違い過ぎ
理想……生活を楽しみつつも、少しずつ貯蓄し、将来はマンションか一軒家を購入したい。
現実……夫はお金があればあるだけ使ってしまい、貯蓄感覚はゼロ。自分がいくらがんばって節約しても全然たまらない。こんなことでは将来が不安。
<コメント>
日本人は貯蓄好きと言われますが、銀行口座にある程度の残高がないと不安という人は多いのではないでしょうか?
特に、国際結婚で海外に住んでいると、少なくとも、日本の家族に何かあった時にすぐ帰れるだけの(つまり、日本への航空券を買えるだけの)お金は、常に持っていたいと思うものなのです。
■夫が働こうとしない
理想……仕事にがんばる夫を支え、家のことをきちんとこなし、子供も2人くらいもって、あたたかく楽しい家庭をつくりたい。
現実……付き合っていた頃はちゃんとしたビジネスマンだった彼。しかし、結婚後にリストラされ、以降、働こうとしなくなってしまった。就職活動をうながしても、今は景気が悪くて求人がないと言い、結局は何もしないまま1年以上が過ぎた。自分も働いているが、生活費が足りなくなり、「これだけは絶対に使うまい」と思っていた日本の銀行預金にも手をつけてしまった。
<コメント>
リストラによって、自分の意志ではなく仕事を奪われてしまった彼に、同情の余地はあるものの、こうも長引くと、妻にとってはかなりつらい状況。金銭面だけでなく、夫に、将来への意欲、人生への意欲、ひいては結婚生活への意欲がなくなったように感じられてしまいます。
シリアスなケース
■夫が暴力をふるうようになった
理想……楽しく幸せな結婚生活
現実……結婚前はとても優しく穏やかな人と思っていたのに、結婚したら、しばしば酒に溺れることが分かり、心配なので注意すると、逆ギレして、暴力をふるうようになってしまった。
<コメント>
よくあるケースです。
お酒を飲まないときの彼は優しいし、暴力をふるったことを反省して平謝りしてくれるので、妻は「本当の彼はこうなんだ」と許してしまうのですが、えてしてドメスティック・バイオレンスはエスカレートしやすいもの。特に外国に住んでいると、相談できる家族や友達が近くにいないし、支援してくれる組織があってもその存在を知らなかったりするので、時間がたつうちに暴力が日常化してしまう場合もあります。