国際結婚/国際結婚アーカイブ

国際結婚の理想と現実(2ページ目)

「結婚の理想と現実は違う」とはよく聞かれる言葉ですが、急増している国際結婚カップルにも、もちろんそのような悩みがあります。国際結婚ならではの理想と現実のギャップとは……?

執筆者:シャウウェッカー 光代

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住む国についての問題


■自分の国に帰ったら相手が変わってしまった

理想……日本で知り合ったパートナーは、日本の文化や日本人の気質をよく知っている。理解あるこの人となら、結婚して相手の国に行っても、うまくやっていけるだろう。

現実……自国に帰り、そのカルチャーに戻ったら、パートナーの人柄が一変。というより、地に戻った? 日本にいた時とは態度や言動が違ってきて、2人の関係も微妙に変わってきている。パートナーの変化と見知らぬ国での生活という、Wカルチャーショックのようになってしまった。

<コメント>
日本で知り合い、結婚後は相手の国に行くことになったカップルに、よく起こるケース。特に女性が、男性優先の慣習がある国に行った場合、その戸惑い・ギャップ感は大きいようです。

実は、日本人のみならず、国際結婚した外国人にも、この悩みがけっこう多いのだそうですよ。

■日本に永住するという約束が……

理想……外国への憧れはあったが、言葉がダメだし、一人娘なので親の近くにいてあげたい。日本で仕事をしている彼は、日本語も話せるし、日本にずっと住んでくれるというので安心。

現実……結婚したら意見が微妙に変わってきた。特に最近は、老後は国へ戻るというようなことをほのめかす。そんな矢先、仕事先から本国へ帰任する話が持ち上がってきた。彼は乗り気だが、自分は行きたくない。「日本に永住するから」ということで踏み切った結婚だったが、根底からくずれてしまった。

<コメント>
結婚後、どの国に住むかというのは、国際結婚カップルにとっては大きな問題です。
2人とも外国生活への適応力があれば、その状況を逆に楽しむことができますが、言葉の問題などでどちらかに大きな不安がある場合、また家族のケアなどで母国を離れることが困難な場合、将来も含めて、どの国に住むのか、結婚前によく話し合っておく必要があります。

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