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両親を亡くしたタイ人少女の願いは「日本に住みたい」 メビサさん、定住資格を再々申請(2ページ目)

両親と死別したタイ人少女メビサさんは、日本に住む実の祖母を頼って来日し、定住の在留資格を入国管理局に申請しましたが2度も却下。法務大臣の指示で再検討されることになり、改めて申請窓口に提出したものは……

執筆者:シャウウェッカー 光代

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心を打つメビサさん直筆の手紙

メビサさんが東京入国管理局にあてて書いた手紙の全文は、下の通りです。

私は、吉田メビサです。
今は、ビザの事すごく心配してます。
私は、7月30日に、部活の合宿で下田行きました。
部活の事いっしょうけんめいやってます。バレーボール大好きです!
むこうで、ごはん作ったりしてる人たちが、ビザの事何かあったらしょうめい
してあげるからね!?って言ってくれました。
すごくうれしいかったです。
だから、日本で、お父さんお母さんと一緒に、住みたいです。
タイの国よりは、ここの方がいいです。
むこう帰っても、お父さんお母さんいない! めんどう見てくれる人も、
いません。ここで、みんなと一緒に暮らしたいです。
ここは、ともだちもいる。家族もいる。家もある。
学校も行ける。いろいろな事できる。タイの国は、何もないです。
だから、ここにすませて下さい。
『お願いします。』
日本においといて下さい。
吉田メビサ

いかがですか? 一生懸命な感じが伝わってきますよね。
同時に、日本での暮らしや楽しい学校生活の様子がうかがえ、このまま日本に居させてあげたいと多くの人が思うのではないでしょうか。

実際の手紙は、しっかりした字で一字一字ていねいに書かれていて、日本語もよく勉強しているんだなということが分かります。

わずか13歳で両親を亡くし、お祖母さんを頼ってたった一人で日本にやって来た少女の、この必死の訴えが届かないとしたら、日本のお役所はあまりに杓子定規だと言わざるを得ません。

1日も早く定住許可を

今回の申請に行った際、弁護士やブアチャンさんは「気持ちよく新学期が迎えられるよう、夏休みの間に許可を与えてほしい」と訴えていました。
実は私も、晴れて「定住者」の在留資格が取得できた段階で、みなさんへの報告の記事にしようと思っていたのです。

しかし、夏休み最後の日になっても、まだ許可が得られたというニュースは伝わってきません。
通常、申請してから在留資格認定証明書が交付されるまでは、早くて1カ月、場合によっては2~3カ月かかる人もいるようなので、もう少し待たなければならないのかもしれません。

1日も早く在留資格認定証明書が届き、メビサさんが安心して日本で暮らせるように、そして学校で友達と楽しく勉強やバレーボールに打ち込めるようになるといいですね。

********関連サイト********
■日本人の養子でも日本に住めず?
■国際結婚の諸手続き【5】 配偶者が日本に住むには(1)
■国際結婚の諸手続き【6】 配偶者が日本に住むには(2)
■夫の在留資格申請体験記
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