夫へのこんな依頼

ごく最近は、こんなことがありました。

二人で地元の夏祭りに参加し、町内のお手伝いなどをした翌日のこと。一人の女性が訪ねてきました。
その方は、主婦の立場で、幼児を英語で遊ばせるイベントの進行役をしていた方なのですが、そのパートナーとなる外国人を探しているとのこと。お祭りで夫の姿を見て、この人だ!と思ったらしいのです。

仕事の内容を聞いてみると、50~60人の幼児がイベント会場に集まり、彼女の進行でお遊戯やゲームが行なわれるそうなのですが、夫にはそれを英語で話し、かつ盛り上げ役になってほしいとのこと。

例えば、彼女が「みなさん、こんにちは!」と言ったら、彼が“Hi everybody!!”と言う。「お元気ですか?」と聞いたら“How are you?”と……。
さらにゲームの時は、よくできた子に “Good!!”と褒めてあげたり、英語でいろいろ話しかけたりしてほしいというのです。

要するに、幼児番組のお兄さんみたいな感じですかねえ。その英語版とでもいうような……。

みんな「ハーイ!」と人なつこい?

お話をうかがいながら、内心、こりゃあ彼には難しいだろうなあと思っていました。
夫はどちらかというと物静かで、そういうことはあまりしたがらないタイプ。盛り上げ役なんて、とてもとても……。
それに律儀なところがあり、自分がネイティブ・イングリッシュ・スピーカーではないことから、この手のお話は今までもお断りしたことがあるのです。

変に期待をもたせてしまっても申し訳ないので、一応本人にも聞いてみますが、そういう性格なのでたぶんお引き受けしないのではないかと思いますと話すと、彼女は驚いた顔で「えっ、そうなんですか!?」と……。
「私、欧米の人はみんな『ハーイ!』っていう感じで、人なつこくて、人前で大きなジェスチャーで話したりするのが普通だと思ってました。だから、こういうのは自然にできるものだと思っていたのですが……」

今度は私のほうが驚いてしまいました。
「はあ~、そうなんだ~。あの外見だけで、そう思われてしまうんだ~」と……。
たぶん、同じように思っている人はまだいるはず。
ということは、私たちの結婚生活もいろいろ思い込まれている……でしょうね、やっぱり。

自分自身もそういう思い込みをしてしまうことがあるので、無理もないと思うし、別に嫌な感じがしたわけではないのですが、映画やテレビなどから無意識のうちに刷り込まれたステレオタイプのイメージってスゴイなと思いました。

これはほんの一例ですが、国際結婚しているみなさんは同じようなご経験があるのではないでしょうか?

(ちなみに、この依頼、夫はやはりお断りしました。)