2人がお付き合いしていることを、Y子さんのお母さんは知っていて、結婚へと話が進んだときも、ご両親からの反対はなかったそうです。
その理由は、彼女の年齢的なこと(そろそろ結婚してほしいとご両親は思っていた)と、この子がそうするって決めたんだからしょうがないだろう、ということでした。
ところが……
外野がタイヘンでした。
つまり親戚。
おばさんたちから、思わぬ猛反対を受けてしまったのです。
母方のほうでは、亡くなったお祖母さんが外国人大嫌いで、いちばん上のおばさんが大反対。戦争を経験しているため、戦後、進駐軍のアメリカ人と結婚して置いていかれた日本の女性たちの話をたくさん聞いていたからです。いつかY子もポイッと捨てられるよ、とよく言っていたとか。
「でも、いちばん嫌だったのは、父方のおばたちが言ったことです。『血が汚れる』と言われたんですよ。○○家の血が汚れるから、外国人と結婚するんだったら、もううちの両親とも縁を切ると言われました」
そういうことを、Y子さん本人ではなく、ご両親に言ってくるのだそうです。これはY子さんにとってはつらいところです。
後から耳に入ってきた話では、おばさんはY子さんのことを「あの子は生意気で、どうしようもない娘だった」と触れ回っていたらしい……。
そして、結婚を決めたとき、今後はいっさい連絡をしてくれるな、と言ってきたそうです。もう縁を切るから、と。
「そういうことをするワカランチンのおばが4人いて(私「えー、4人もいたのぉ~!?」)、しょうもなかったんですよ、ほんとに。
リーダーシップをとるスゴイおば(お父さんのいちばん上のお姉さん)が1人いて、そのおばが何か言うと、みんな横一列“右へならえ”なんです。そのおばが『許さん』と言った以上はもうダメでした。みんなそっぽを向きましたね」
父方でも、男の兄弟やその家族・いとこは理解してくれていたそうです。
いちばん上のおじさん(故人)の奥さんは「おばさんたちがごちゃごちゃ言ったって、あなたが困ったときに面倒みてくれるような人じゃないから、あの人たちの言うことなんか気にしないで、あなたがいいようにしないとだめよ」と言ってくれたそうです。涙が出るほどうれしかったとか。
もう1人のおじさんも、ウルサイおばさんたちとの間に入って、なだめたりすかしたりしてくれていたそうです。
それにしても、こんなおばさんたちの猛反対に、ご両親はどう対処していたのでしょうか?