国際結婚/国際結婚アーカイブ

「私たちの国際結婚」シリーズVol.4 <前編> 親戚の猛反対を乗り越えて(2ページ目)

国際結婚カップルの体験談をお伝えする「私たちの国際結婚」シリーズ。今回はアメリカ人のご主人と日本に住むY子さんのお話・前編です。結婚を決意した彼女に、イジメに近い猛反対が……

執筆者:シャウウェッカー 光代

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■彼の熱心さに心動かされて

お付き合いを始めてから3カ月というのはけっこう早いほうだと思いますが、Y子さんに結婚を決意させたものは何だったのでしょう?

「そうですねえ~、え~と、なんて言うか……、う~ん……」(と、言葉を選んでいる様子)

「自分に対してすごく言ってきてくれた、ということでしょうか。誠実に言ってきてくれたから
つまりは、彼がY子さんに対する愛情を常に言葉で訴え続けていたからということですが、ストレートに言わないところがY子さんの奥ゆかしさです。

「本当に熱心だったので、ここまで言ってきてくれるのだったら、そういう人と一緒になったほうがいいのかな、と……」
女性としては、それだけ思ってもらえると、素直にうれしいし、やはり心が動きますよね。

「あと、性格的に、彼はいわゆる“アメリカ人的”ではなかったんです。ドイツ系で、物静かで落ち着いた雰囲気があったし、日本人と気質が似ているから、一緒にいて違和感がなく、意志の疎通がしやすかった。日本に長くいるので、日本のことをよく知っている安心感もありましたね」
派手さがなく堅実な感じが、Y子さんをひきつけたようです。

さらに“寂しがり屋”だとも……。それでいろいろな女性と付き合ったのだそうです。そばにいつも誰かいないと寂しいから、と。
「な~に言ってんだコイツ、と思いましたけどね(笑)」

■縁とタイミング、そしてボスの後押し

あとはお互いの“タイミング”だそうです。

「私も年齢的にもう20代後半だったし、相手もそろそろ結婚したいと思っていた時期でしたから。それに、私も付き合ってた人がいたけど別れてしまった後で、ちょうどそういうタイミングも重なったんですね」

さらに、こんな“後押し”が……

「初めてのデートの時に、彼の会社のボス---この方もアメリカ人ですけど---とばったり会ってしまったんです。ボスは、まだ独身の彼のことを心配していたらしく、彼のことをすごく持ち上げて話してくれたんですよね。それで安心しちゃったのかな(笑)」

たしかに第三者からの評価というのは、判断材料になりますよね。
このボスも20数年日本に住んでいた人で、日本語がぺらぺら、日本文化にも精通している。その人が、彼のことをほめて、すすめてくれた……。そのことが、初デートの日からY子さんの心の片隅にずっと残っていたようです。

ただし、パーティーで紹介してくれた同僚は「ちょっと前まで日本人の彼女がいたみたいだから、気をつけたほうがいいよ」と言ってくれていたそうですが……。

「彼にしてみたら、初めて見たとき、私が“自分のタイプ”と思ってしまったようなんです。私はどちらかというと、そんな彼に押し切られたという感じ。よく電話をくれたり、お花を贈ってくれたり、すごくマメだった。日本人ってあまりマメではないので、それが新鮮だったのかもしれません」

そんな彼の熱心さに“縁”すら感じたというY子さん。
たまたま彼が日本にいなければ出会わなかったし、Y子さんとお友達がそれほど親しくなかったらパーティーにも誘われなかったわけですから。

「これは“縁とタイミング”っていうことかな、と思いました。外国人ということで躊躇もしたけど、彼が日本にずっといるって言ってくれたから、安心して結婚を考えることができました」

しかし、この結婚話に思わぬ猛反対が……>>>

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