パートナーの家族と楽しく過ごす5箇条
それではパートナーの家族と楽しく過ごすコツをまとめてみましょう。1.言葉が通じなくても気にし過ぎない
最初のうちは、家族の会話に入っていけないことに、気おくれや疎外感を抱いてしまうことのほうが多いかもしれませんが、少し開き直りましょう。相手は長年一緒に住んでいた家族です。しかも話しているのは、あなたの母国語ではない言語。あなたがかなりその言語を話せるにしても、家族と同じペースでというのは土台ムリ、くらいに思っていてもいいのでは?
それに、あなたがいてもみんなでペラペラ盛り上がってしまうくらいに気を遣われなかったら、それはもう家族の一員として認められているからと思ってしまいましょう。(私はチンプンカンプンのスイス・ジャーマンに囲まれて思いましたよ。「あーら、全然気を遣われなくなっちゃった。これはもうゲストではなく家族&ってことなのね」って。それはそれで、うれしいことではありませんか!?)
2.話したいことは個別に
大勢の会話の中には入っていけなくても、相手が1人か2人だったら落ち着いて話せます。そういう機会を見つければいいのです。そうすれば、相手もゆっくり聞いてくれますしね。もしあなたがまったく話せない言語だったら、パートナーに「30分くらいお義母さまと話したいんだけど」などと頼んで、通訳をしてもらいましょう。
3.挨拶や幾つかの単語は覚えておくとbetter
会話の基礎はまず単語から。テキストを買う必要はありません。実家に向かう飛行機の中ででも、ちょっとパートナーに教えてもらえばいいのです。
私も初めてスイスに行った時、いくつか教えてもらいました。家族も彼の友達もみんな英語OKだったので、ほとんど使う機会はありませんでしたが、今でも頻繁に使っているのは「ナイ・ダンケ」(彼によると「ダ」は「ダ」と「タ」の中間、「ケ」は「カ」と「ケ」の中間の発音だそう)。「ノー・サンキュー」の意味で、食事の時によく使っています。
4.通じない言葉でも気持ちをこめて
ニュアンスっていうのは、よく伝わっちゃうものなんですね。相手が絶対に分からないからと、悪い言葉を使ったら、なぜかすぐ悟られてします。相手が理解しない言語でも、いつも気持ちを込めて話すようにしましょう。それで伝わるもののほうが大きいかもしれませんよ。
5.パートナーの家での過ごし方を工夫する
これは長期滞在の場合の戦略です。私はちょっと困った状況になりました。夕食後の一家団欒の時間、テレビはドイツ語で私には分からない。昔、家族でよくやったゲームなどが登場することもありますが、これも言葉を使うゲームだと私は参加できない。かといって、部屋にこもって本など読んでいると、みんなが心配して彼が様子を見に来る。しかし、私が参加すると、することが限られてしまう。義妹も実家に戻っている時など、やはり家族の思い出があるゲームや、みんなが好きなビデオなどを見たいのです。それを邪魔したくはないし。
そこで昨年考えたのが編み物をすることでした。これなら家族団欒の場にはいられるが私は加わらなくてもいい、好きなことができ作品も完成する、家族も私がそばにいれば余計な心配はしなくてすむ、といいことだらけ。マフラー1本がほぼ仕上がり、楽しい団欒のときも過ごせました。
別に編み物でなくてもいいのです。お義母さまから家庭料理を徹底的に教わるとか、その国や地域に関する厚めのガイドブックを持っていって読破するとか(この場合、家族も関心を示し、何が書いてあるのか聞きたがったりする)、何か工夫するとより楽しく過ごせますよ。