国際結婚/国際結婚アーカイブ

「私たちの国際結婚」シリーズVol.3(後編) プロポーズは間接的に淡々と(3ページ目)

国際結婚カップルをリポートするシリーズ第3回目の後編。ワーキングホリデーでカナダに来て彼と出会ったYokoさん。ついに彼からプロポーズらしき言葉が……

執筆者:シャウウェッカー 光代

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■カナダは吉方位だったのかも

さて、今までの日々を振りかえっていただいたわけですが、その感想として、こんなことを話してくださいました。

Yokoさん「私たちは、仕事上の友人からお付き合いが始まり、結婚するまで、ゆっくり慎重に時間をかけて進めてこられたのでよかったと思います。お互いを知るのに充分な時間がとれましたから。

ワーキングホリデーでカナダに来たときは、すぐ帰るだろうと思っていたんですよ。でも、こんな展開があるなんて……。

よく風水では北東は凶っていいますよね。日本から見たら、本来カナダは北東の鬼門に当たるのですが、私の場合はいい変化ばかりだったので、もしかしたら北東がその時の吉方位だったのかなと思います。吉方位にあたる場合はいい方に転じるといいますから。

だって、のんびりしている自分が、こんなにトントン拍子に進んでこられたのですから。ワーク・ビザも取れたし、3回も更新してもらえて、乗るはずのないツアーバスで彼と知り合えて……。

今までは順調に来たけれど、これからはカナダに住む日本人としてカナダの社会に属していくのが、次のステップかなと思っています。腰の重い私ですが、外に出て、いろいろなことにトライしていきたいと思います」

■ご注意!

さて、ここで筆者の私からご注意を。

Yokoさんの体験談を読んで「きゃ~私も!」と目がハートマークになっているワーキングホリデー志望のみなさん、その状態はとっても危ないので、ぜひご注意ください。そんな気持ちで海外に出ると、"日本人の女の子はすぐついてくる"と知っていて声をかけてくる男に、いいカモにされるだけです。特に路上やクラブで声をかけてくる男には、本当に要注意。"ハートの目"ごしに見ていると、相手が英語をペラペラしゃべっているだけで(母国語だから当たり前なんだけど)誰でもステキに見えてしまうのです。

日本人の女の子たちの行動でコワイのは、相手のことをほとんど知らないのにすぐ深くつきあってしまうことです。
これは実際にあった話ですが、つきあって一緒に住むようになった無職の男性が、実は犯罪歴がある人で、彼女の持ち物を勝手に売られていたことが判明(ドラッグを買うお金だったらしい)。しかし警察に届けても、それをはっきり証明できるものがない限り、どうにもならないのです。男に「同意のうえだ」と主張されたら、それをくつがえせるだけの英語力もないと……。

もっとひどい例では、一緒に住んでいた男に虐待されるようになり、だんだんエスカレートしてきたので、命からがら逃げ出した人もいると聞いたことがあります。

Yokoさんの体験談をちゃんと読んでいただければ分かりますが、2人は決して急がず徐々にお付き合いを進めています。Yokoさんの言葉によると「慎重に時間をかけた」とのこと。またYokoさんには、彼という人物を理解するのに充分な英語力があったことも忘れてはなりません。

カナダ人男性と付き合うな、と言っているのではありませんよ。せっかくのワーホリ体験を楽しくステキなものにしてほしいから、相手をよく見てほしいと思うのです。"ハートの目"ごしに、ではなく……。
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