ドラマですから多少の誇張はあるものの、よく見ていると、どの国際カップルにもありそうな典型的な親の反対意見が出てきます。
道代おばさんの言動に見てとれる親心を分析してみました。
ドラマをご覧になってない方のために、まず少し状況説明を‥‥。
木葉の結婚2周年を祝うために、親戚一同が大阪にある木葉のお店(日本料理店)に集まりました。そこに突然やってきた和宏(木葉にとっては従兄弟にあたる)。最近は熊野の実家にもとんとご無沙汰だったようで、両親に会うのも久しぶりの様子でした。
親の前で妙に緊張している和宏が切り出したのは、紹介したい人がいるということ。
一瞬おいて後から店に入ってきたのがラウラさん。いきなり「ハロー」と挨拶し、みんな目が点になってしまいます。しかし彼女は日本語がペラペラ。この後、流暢な日本語で「はじめまして、ラウラです」と挨拶をします。
和宏の説明によると‥‥
ラウラはオーストラリアの有名なワイナリーに勤めていて、仕事でよく大阪に来ており、友達の紹介で知り合って1年になるとのこと。‥‥とここまではいいのですが、それからが衝撃! 実はもう昨日、婚姻届けを出してきてしまったのだそう。そして彼女と生まれてくる子供と一緒にオーストラリアで暮らすと言うのです。ガ~ン!
それで「僕たちの結婚を許してもらえないだろうか?」って、そりゃいくら何でも突然過ぎない?
あまりのことに道代おばさん、力が抜けて倒れてしまいます。
道代の夫(つまり和宏の父親)はまだ少し冷静で、仕事のことをまず心配しています。和宏は税理士で、その資格がオーストラリアでも通用するのかと聞いているのですが、答えはNOですよね。
和宏は「まだ考えていないんだ。彼女の実家の牧場を手伝いながら、子供の面倒をみようと思っている」と答えますが、これがまた親の神経を逆撫ですることに‥‥。
道代には「何のために税理士になったん!?」と言われ、父親には「お前、嫁さんに食わしてもらうつもりか!?」と言われてしまいます。
ラウラはお互い支え合うだけのことだと主張しますが、日本の両親にしてみたら、順番がめちゃくちゃな上に、せっかく3年も浪人して税理士の資格を取得し、ようやく一人前になったところなのに、それらがすべて無になってしまうということに、どうしても納得がいかないのです。
道代は思い余って「親に黙って結婚して、その上、男が仕事を捨てるやなんて、何考えてんのーっ!?」と和宏に一喝するのですが‥‥