実は、道代おばさんにはこんな面もありました。実家の部屋で1人泣いているのです。
仕事の都合で大阪の木葉とは別居し、木葉の実家に住んでいる夫の武司が、通りかかって声をかけると
「武司さんもほんまは疲れるんやないの? 働く嫁もって、嫁の実家で暮らして‥‥。いくら気兼ねしないゆうてもやっぱりねえ。和宏は向こうでほんまにやっていけるんやろか‥‥
道代おばさんがいちばん心配していたのは、このことだったのですね。すべては親の愛情からだったのです。

昨年11月の「あなたの一票」では、「国際結婚・婚約・交際を2人の家族に報告したときの反応は?」という質問をしています。
回答は「あなたの家族が反対」が最も多く46%でした。次いで「両方の家族が賛成」が僅差の42%、「パートナーの家族が反対」が5%、「両方の家族が反対」が4%となっています。
つまり、All Aboutを読んでくださっている国際カップルの半数近くが、日本サイドで家族からの反対があったということになります。

親に反対されると大変つらいものですが、親御さんにはきっと道代おばさんのような親心があったのでしょう。また、あなたが娘か息子か、一人っ子か兄弟・姉妹がいるかなどの状況によっても、親の気持ちは違ってくるかもしれません。日本に住むのか、海外に住むのかも大きな要素です。その辺を理解していないと「なぜ許してくれないの?」という一方的な言い分だけになってしまいがちです。

「お父さん、お母さんが私のことを本当に心配してくれる気持ちはよく分かっているし、とてもありがたいと思っています」ということを、まずきちんと言葉で(手紙でもいいから)伝えてみましょう。それだけで、親御さんの気持ちはぐっと和らぐはずです。

ドラマの中では、木葉の夫・武司がいいセリフを言っています。
「自分の勝手を押し通すなら、それだけまわりへの思いやりも必要だと思う。おばさんにだって、もっと思いやりのある方法で打ち明けていたら、こんなことにはならなかったんだ」
まさにその通り。道代も話が分からない人ではないのです。それが証拠に、後に和解したあと、ラウラのお母さんが急に病気で倒れたため、日本で仕事が残っている和宏と身重のラウラに代わって自分が看病すると言い出し、オーストラリアに旅立つことになります。

さて、これから家族に話す人は、和宏を教訓にして、逆のことをしてみたらいいのでは?
  • ずっと黙っていていきなりすべてを打ち明ける、ということはしない(大原則)
  • 交際中から親にきちんと報告するか、相手の存在を匂わせておく → 親にも心の準備をする時間が必要
  • 親の反対が予想される場合は、まず家族の誰か(兄弟など)を味方につけておく
  • できれば交際中に一度、親と顔合わせの機会をもつといい。ただし、いきなり連れていくのはやはり逆効果になるので注意
  • 結婚(入籍)は親の承諾を得てから

自分の親にはつい「最後は許してくれるだろう」と甘えがちになってしまいますが、国際結婚や交際をちゃんと認めてほしいなら、親の気持ちを考えながら、思いやりをもち、段階を踏んで打ち明けていくのがいいのではないでしょうか。
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