クルーズハネムーン。船旅ってどんなもの?
大きくは日本船と外国船に大別されます。日本船の乗客はほぼ100%が日本人で、年齢層もかなり高めです。一般的にはこれが日本人の船旅のイメージ(高額、長期、中高年向きの旅行)となっています。これに対して、外国船の乗客は欧米人が中心で、乗客の年齢層も20代~70代がほぼ均等に散らばっています。欧米ではだれもが気軽に楽しめる旅の形態が船旅なのです。外国船の旅行期間は、通常短いもので2泊から、長いもので3週間程度。もっとも一般的なものは7泊8日間のコースです。ホテルと同じように客船もサービスの程度により星の数でランキングされます。3、4つ星(一般にカジュアル客船と呼ばれます)なら1泊1万円前後から、最高の5つ星(ラグジュアリー客船)だと1泊3万円くらいからとなります。カジュアルとラグジュアリーの中間クラスとして、プレミアム客船やブティック客船と呼ばれるものもあり、価格も手頃でサービスも充実しているのでハネムーナーにはまさに適したクラスと言えるでしょう。
船室の種類もホテル同様、内側船室からベランダ付き船室やスイートまでさまざまな種類があります。10万トンを超える大型客船になると、船室は30種類以上のカテゴリーに細かく分かれていますが、大別するとおもに以下の4種類です。
・内側船室:部屋は船体内側に位置しているため窓がなく、いちばん安価な部屋です。約15平米
・海側船室:部屋の窓から海を見ることができます。約15平米
・ベランダ付き船室:専用ベランダが付いているので、ドアを開け放ちいつでも潮風を感じることができます。20平米
・スイート船室:ベッドルームの他にリビングスペースがあります。もちろんベランダ付き。30~100平米
客船の大きさは「総トン数」であらわします。(※喜多川リュウ独自の分類です)
・小型客船は1万トン以下(全長150m以下・乗客250人以下)
・中型客船は1~5万トン(全長150m以上・乗客800人以下)
・大型客船は5~10万トン(全長250m以上・乗客1000~2800人)
・超大型客船は10万トン以上(全長300m以上・乗客2500~4000人)
その他に、ナイル川や揚子江などの川を専門に運航するリバークルーズ、南極北極をめぐる探検船、また風を受けてすすむ帆船などのクルーズもあります。客船はトン数が大きくなるほど大衆向けとなり、乗船料金がさがりますが、船内の移動や乗下船の際に時間がかかることも避けられません。ハネムーンでしたら、10万トン以内の落ち着ける客船がおすすめです。こぢんまりとした中型客船でしたら雰囲気は申し分ありません!
ハネムーンにオススメのクルーズ船
外国船は20~30ヶ国からの乗客が乗り合わせています。非英語圏の乗客も少なくなく、スタッフはそんな乗客の扱いについてもプロです。船内で繰り広げられるイベントやショーに難解なものはほとんどなく、英語がわからなくても充分に楽しめます。ウェイターや部屋の担当者など、最初から最後まで同じスタッフなので安心感があります
安定した4つ星サービスでカリブ海、アラスカ、米西海岸、地中海…と、7つの海に7泊8日を中心としたバリエーションに富んだ航路を持っています。盛装が2回(7泊8日)あります。(大型~超大型プレミアム客船)
オーシャニア・クルーズ
プールサイドにはWサイズのデッキチェア、展望デッキには隠れ家個室(カバナ)、つねに2人席を確約するディナーテーブルなど、「おふたり」のためのサービスが充実しています。小回りのきく中型サイズで、映画でも話題のアマルフィやポルトフィーノ、ミコノス島、サントリーニ島などのエーゲ海の島々など地中海の穴場を巡る航路がセレブカップルに人気です。航路は10泊11日より。盛装はいっさい不要です。(中型プレミアム客船)
スタークリッパーズ
アクティブなおふたりにぴったりです。乗客が力を合わせてセイルを張ったり、マストにのぼったり、ビーチでバーベキューをしたり、ダイビングをしたり…と、帆船ならではのアクティビティが存分に楽しめます。風力で静かにすすむデッキで眺める夕陽は最高にロマチックです。乗客も150人程度なので、すぐに全員が顔見知りになり、アットホーム感も抜群です。欧米のハネムーナーに人気です。地中海、カリブ海の7泊8日航路。盛装は不要です。(カジュアル帆船)