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意外と知らない花嫁和装の常識(2ページ目)

芸能人からも人気の高い神前式ですが、慣わしやしきたりを知っているのと知らないのでは大違いです。今回はそんな憧れの神前式で和装を着るため、押さえておきたい和の常識をお伝えします。

小野 美保子

執筆者:小野 美保子

結婚ガイド

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挙式に着てもOKな花嫁の着物

参進
神前式ならではの厳かさを損なわないためにも、衣装の決まりは押さえておきましょう!
挙式で着られる花嫁の着物は、大きく分けて白無垢・色打掛・振袖の3つです。
その中でもっとも格が高いといわれるのが白無垢です。打掛(一番上に掛ける着物)、掛け下(打掛の下に着る振袖)、その他の小物類もすべて「白」で統一された着物です。

豪華絢爛な色打掛は、今では披露宴でのお色直しの和装としての印象が強いかもしれませんが、挙式でも着用できます。白無垢よりは格下とされていましたが、現在ではほとんど同格で扱われています。ちなみにお色直しは、江戸時代、白一色の装いで生家から出てゆき、結婚式が無事に終わると夫の家で用意された吉祥文様の小袖に着替え、その家の人になったことを現したことが名残となっているそうです。

現在一番人気が高い和装は、花嫁ならではの振袖である引き振袖(お引き摺り)でしょう。
振袖の裾を引いた振袖のことです。中でも人気は、黒地の引き振袖(黒引き)。この黒引きは花嫁の正礼装として、挙式でも着ることができます。

ここで注意したいのが挙式に着られる振袖は、黒引きだけだということ。いわゆる一般的な振袖は披露宴での着用はOKですが、神前式では基本的にNGです。

ちなみに明治時代末に生まれた黒引きは、明治時代から昭和のはじめ頃まで裕福な商人の娘が結婚する際の花嫁衣裳でした。昭和初期までは一般的な花嫁衣裳として着られていたものなので、もしかしたらおばあちゃんが黒引きで結婚式をしていた、なんていう花嫁もいるかもしれません


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