暮らしの歳時記/春の行事・楽しみ方(3~5月)

親しい人の引っ越し…お手伝いが喜ばれる3つのシーン(3ページ目)

引越しシーズン到来。親しい人の引越しならば、何かお手伝いしたい、お役に立ちたいと思うもの。実は引越し作業自体に需要は無く、こんなシーンでお手伝いが求められているのです。

三浦 康子

執筆者:三浦 康子

暮らしの歳時記ガイド

3.【終了後】力を借りたいことがいっぱい!

こんなに広かったんだ…荷出しを終えた我が家をしみじみと眺めながら、誰もが実感するでしょう。
引越しの際困るのが、荷出しをした後。些細なことでも不便だからです。

■お掃除グッズ
「掃除機は最後に積み込む」のが定番ですが、業者さん達を待たせながら掃除をするのはせわしないものです。慣れ親しんだ我が家にも感謝したい方にとっては、掃除機・雑巾・洗剤(石鹸)などを貸してもらえると嬉しいものです。

■ゴミ処理
最後のゴミ収集日から引越当日までのゴミ。これが結構出るんですね。引越業者によっては少量の生活ゴミを処分してくれることがありますが、生ゴミはNGという場合も多いです。いずれにしても、何かしらゴミが出るでしょう。

引越し先へマイカー移動するなら持って行けますが、ゴミを持って遠距離移動するのも嫌。「ゴミならうちで出してあげるよー」のひと言が、とても助かります(管理人さんが引受けてくれる場合もあります)。

■ちょっとしたトラブル対処
必要最小限の手荷物以外は全部梱包されているわけですから、何かトラブルが起きた場合に困ってしまいます。

ケガをして応急処置がしたい、離乳食用のお湯をこぼしてしまって補充したい、子供が熱を出した……など、周到に準備していたつもりでも、すぐに対処できないことがあるからです。

こんな時、駆け込めるご近所さんや電話1本で助けてくれる友人がいたら心強いですよね。「何かあったら遠慮なく言ってねー」と声を掛けておくだけでも安心できます。


直接手伝えなくても、気持ちが伝わります

引越業者のサービスが充実している現在、他人が手伝えることが少なくなりました。しかし、“何か力になりたい”という気持ちは伝わります。要らぬお節介は迷惑ですが、自分に出来ることはないかと問いかけてみてはいかがでしょう。引越しには様々な思いが交錯しますので、本人の気持ちを尊重することが大切です。

余談ですが、ご紹介したお手伝い以外でガイドが印象に残っていることに、こんな例があります。

作業が終了するころに、「お疲れさま……」と電話をくれた方。手伝い不要と伝えていたのに、作業の無事終了を気にしていてくれた様子が伝わってきました。

また、出発間際に「移動中に食べてね。疲れると甘い物が欲しくなるから」と言ってお団子を手渡してくれた方。出来たての味が心にしみて涙が出ました。


引越しって本当に大変。身も心も磨り減る作業です。だからこそ、引越すあの人にしてあげられること……少しでも参考になれば幸いです。

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