■フランス人が、運命のベルを鳴らした
教室がoffの日、スタッフと白板を使ってそばが繋がる物理的なメカニズムについて議論していた(このことは、あらためて公表していく予定である)。白熱した場をひきちぎるように、電話のベルが鳴り響いた。
▲こんどは、フランスが動いた
語尾のアールを強調した、いかにも大陸的な発音の英語で、「築地でそばを食べたいのですが、いつなら可能でしょうか」と云っている。この方は、在日のフランス人で、食関係のレポートを仕事としているのだそうだ。よかった、イタリア人じゃない。(★この背景をご存じない方は、この記事『えっ、そばがイタリアンを超えたって!』をぜひチェックしてください。
丁度築地のそば教室は、プロを目指す皆さんが学ぶ「開業総合科」を受講している期間にあたっている。そこで、卒業制作にあたる「ランチタイム実習」の日を教えてあげた。
すると、「じゃあ、その日にイタリアの友人がそちらにお伺いしたいと云ってますが、いいでしょうか?」という展開となった。うわっ!やっぱりイタリアの人、怒ってるんじゃないのぉ? ともかく、これが、イタリアンとそばの麺対決の端緒となった。
ところで、この一ヶ月あまりで、何カ国の人たちと直接そばのお話を交わしたのだろう(たぶん、十数カ国…)。築地の教室も英語の講義(貸切のときのみ)を行っているとはいえ、去年までは、日本に在住の外国人を相手にするのがメインだった。いまでは、大勢の人が世界から築地を目指していきなり飛んでくるようになった。築地は、まさしく蕎麦の坩堝と化しているのである。それにしても、あのblogは、やはりイタリアンの逆鱗に触れたのか、つのる恐怖。許して。