そば/そば関連情報

段位認定会向け上達tool・そば丸出しゲージ(2ページ目)

手打ちそばの品質を高めるためには、途中の厚みをしっかりと整えることが大切。段位認定大会合格や、上達をめざすすべての方にお薦めしたい。

執筆者:井上 明

ノシの正確さを「カタチ」で見てはいけない



前ページのようにたためても、麺線が揃うかというと、アマチュアの方の場合大抵うまくいきません。それは、前ページのようなきれいなタタミが強迫観念となっていて、本来のすべきところでないところをのしてしまい、90%以上の確率で「情けないほど薄い」ところができてしまうのです。

最近は、段位認定大会が各地で開催され、そば打ちを他人の前で行う機会が増えてきました。そのせいもあるのでしょうか? 「うまく切れない」ということを訴える方のほとんどが、この「見せかけの四角症侯群」に陥っているのです。


▲正確にのすための秘密のツール登場

そば打ちは、地味な部分ほど大事です。本ノシを正確に四角く出すためには、玉を手でつぶす段階から正確な厚みで進行していかなければなりません。

しかしながら、他人の目を意識すると、ついついノシの目的を忘れ、遠目にみて丸かったり四角かったりすれことを優先させがちです。


▲本ノシを成功させるためには、手ノシが重要

丸く作った玉を、まず最初に麺棒を使わずに手で厚みを整える手ノシ(地のしともいいます)は、とても地味な作業ですが、ここで正確な厚みを出しておかないと、その誤差が最後の最後まで影響します。


▲ゲージを使えば、角だし(かどだし)もこの通り

このように、手ノシにおいては、カタチが丸いことだけでは不十分で、正確に15ミリの厚みに整えておく必要があります。そして、この厚みの検証は、人間の手の感触が最も苦手とする感覚のひとつ(ちなみに、0.8mmと1.0mmの差は、人間の手のヒラは鋭敏に感知できます)。

そこでこのような厚みを確かめるゲージがとても役に立つのです。

一口に「ゲージ」といっても、実はいろいろあるのです(次のページへ)…
もっと読む
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます