私は例によって蕎麦前(お酒のこと)を所望しようと思ってメニューを見て「おや!」と思った。
なんと、大井のお店ではあり得ない「芋焼酎」がラインアップされているではないか。それでは!と、早速「晴耕雨読」630円をお湯割りで注文。まだ陽が高いので、ライトな酔い心地が愉しめる芋焼酎はありがたい。
アテは「醍醐豆腐」840円を注文。これは、要するに上代の日本のチーズを模して、豆腐をベースにこしらえた醗酵食品。奥深い味わいで、いくらでも酒が進んでしまうというわけだ。
さて、本日のしめは、伝統的な江戸の種物「あられそば」1,570円である。始さんのそばに、口に含むと、上品な味わいが愉しめるかけ汁がはられ、その上にたっぷりの小柱(青柳の貝柱)が乗っている。
このメニューも、今季はそろそろ名残かな。
そうそう、大事な事を書き忘れるところだった。築地布恒更科のお蕎麦は、すべて自家製粉。お店の3階にある製粉室で、毎日粉を碾いているという。自家製粉を志す店は、勢い作業時間が長くなってしまう。始さんは、平日は製粉室のそばに起居して、納得のいく粉をこしらえているということだ。
いいそばには、やっぱり見えない努力が隠れていた。がんばれ!始さん。
【築地 布恒更科】
住所:東京都中央区築地2-15-20
時間:11:00~15:00、17:00~21:00(土11:00~15:00)
電話:03-3545-8170
休み:日、祝
地図:http://map.yahoo.co.jp/pl?nl=35.39.51.742&el=139.46.24.294&skey=%c5%ec%b5%fe%c5%d4%c3%e6%b1%fb%b6%e8%c3%db%c3%cf2-15-20&pref=&kind=
▼大井布恒更科の記事は、こちらをご覧ください
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。