そば打ちがお得意なアマチュアの皆さんのお蕎麦と、百戦錬磨の一級のプロのそば、どこが違うのだろう。ちょっと遠目からみて、同じような細さに仕上がっているとして、この画像のようにレンズから15ミリのところまでアップにすると、いいそばは、圧倒的な存在感をみせつけてくれるはずだ。力強く、角がすっきりと切り立っている。
これは、本日の主役。布恒更科・築地店をキリモリする伊島始さんのそばだ。どうです、いいそばでしょう。素晴らしい食感の生粉打ちだ。
築地布恒更科は、あの人気店「大井布恒更科(つまり本店)」を営む伊島節さんのご長男、始さんが2004年初夏にOpenした新しい店だ。場所は、築地場外市場のある交叉点「築地四丁目」からワンブロック銀座より、築地植むらのま向かいだ。
そもそもここは、銀座更科だった場所。由緒正しき、ロケーションというわけである。
店内は、明るく清潔感にあふれていて、女性のグループでも入りやすい感じ。訪れた日は中休みの直前であったが、女性のグループと、おひとりでお蕎麦をお楽しみになっていた20代の女性がおられた。始さんによると、お客様のプロフィールが、大井とここでは随分ちがうのだそうだ。
洗練されたそばを、小粋に愉しむ場所として、大切にしておきたい空間。静かに華やいでいる雰囲気が、得難いお店であることは、間違いない。
さあ、この店で、どうやって幸せな一時を過ごそうか? <次へ>