そば/そば関連情報

春の味覚 タケノコの下処理

若竹そばに欠かせないタケノコの下処理。やってみると案外簡単だ。他の料理にもいろいろ転用できる。

執筆者:井上 明

春の味覚をロングランでショーアップしてくれるタケノコは、堀りたてを求めて自分で下処理していただきたい。なにしろ簡単。

お値段は小さいものほどお高い。料理屋向けの仕様になるからだ。逆に、あまり大きなものだと、お手持ちの鍋に入らないかもしれない。この辺をよく考えて買い物したい。

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タケノコは洗ってドロを落とし、先端を斜めに切り落とし、さらに素材本体に傷つけないように注意しながら、縱に一本庖丁目を入れておく。この姿、かぐや姫みたいなんだなぁ。



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小さなタケノコの場合、お互いのカタチを上手に組み合わせて鍋に詰め込んでいく、大きなタケノコの場合、大きな鍋でも入らないことがある。先端を切り落とした姿が、自宅の鍋に入るかどうか、あらかじめ測っておいて、お買い物にはメジャーを持参すれば完璧。ちなみに、そういうこともあって、ワタクシのキーホルダーには1mのメジャーがついている。



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あく抜きの糠をまぶして、鷹の爪を一本おまじないのように入れる。ここに水を張ってそれを火にかける。


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小さい素材だと浮いてきてしまうので、落としぶたをするといい。なお、このままコトコトと茹でてもいいが、多層鍋を利用する場合、この状態でフタをして毛布等にくるんでおいて数時間おけば仕上がっている。晩に仕込むと朝に出来ているという調子だ。省エネであるだけでなく、火を使わず安全なので、この保温調理法はオススメだ。




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茹であがったかどうか、竹串でチェック。



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できあがりです。
穂先の柔らかいところは、そのまま食べてよし、木の芽あえでもよし、若竹そばに使うのはこのあたりです。茹でたてなら姫皮まで美味いです。

真ん中あたりは煮物やタケノコご飯なんかにいいし、根本は輪切りにしてステーキ、細かくチップするとチャーハンの具にもよろしいです。




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