の東京ガイドさん「横田直子」さんはふだんからキリンビールをガンガン呑んでいる「いける口」です。ささ、ぐぐっと呑みねぇ呑みねぇと、二人のグラスが干されていきます(笑)。 |
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▲左[画像拡大]:蕎麦屋のつまみは、蕎麦タネをそのまま出してきたのが伝統だから、実にシンプル。で、さしあたって腹をくちくしたくはないものだから、軽めのものを二つ注文。ウニと海苔なのであるが、海苔をつまみに出すなんて、蕎麦屋以外では考えられない発想かなぁ。シケらないよう、蓋をあけてサッと一枚とって、パリパリ戴くのが旨い。 ▲右[画像拡大]:こちらはまつやの超人気メニュー「焼き鳥」。とってもジューシーな焼き上がりで、蕎麦の返しをアレンジしたタレがかかっている。辛子も心憎い(^_^)。他の選択肢が多くないこともあって、酒客の70%位が注文している雰囲気。 あとナイショの裏技ですが、数人でまつやを訪れたときなど、「納豆蕎麦」を注文すると、酒にもビールにもよくあうアテとなります。 |
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▲左[画像拡大]:まつやの「もり」です。550円也。本日は、打ち場で若手の職人さんが3kg位の玉に挑戦していました。 私は、この蕎麦が東京の蕎麦の「原器」みたいな位置付けを持っているような気がしています。 そうそう、ちょっと面白いエピソードを。 銀座のバーCOOLのマスターは、あの釣バカ日誌の「スーさん」のモデルになった古川禄郎さんでありますが、後にも先にも一度だけ奥様と「まつや」を訪れたことがあるそうです。 で、古川さんの奥様が、よその方が大きな海老の天種召し上がっていらっしゃるをみて、あれを食べたいと古川さんにおねだりしたところ、店内の様子をじっと観察していたバーマンは、「いけません、いまお店が忙しいので、遠慮しなさい」と、言下におっしゃたそうです。 よその町内を通らしてもらうとき「へい、ごめんなすって」という気配りをしていた、古い江戸のシキタリを感じさせるお話ではないですか。 ▲右[画像拡大]:湯桶です。ゆとうと読みます。上が訓読みで下が音読みだから、こういう言葉を「ゆとう読み」と言いますね。上が音読みで下が訓読みの「重箱読み」の反対。 そういえば、先日蕎麦湯に関するアンケートをとりましたあなたの一票(蕎麦湯はどうやって楽しみますか) 興味深い結果が出ておりますので、お時間のある方はご覧になってください。 私としては、蕎麦湯は上澄みをいただきます。理由は二つです (1)湯桶はご覧のように上澄みを提供する構造になっている (2)どろっとしたところは、澱粉を多く含む蕎麦の打ち粉が釜の中で融けたものなので、より上等なそば粉(二番粉)が融けていると思われる上澄みのほうが栄養価も高く旨い、と思う。(あくまでも個人的な意見です) さあて、お勘定です。これだけ楽しんで、二人あわせて約4,500円でした。 |
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