6月中旬に収穫した麦は、ほとんどがカントリーエレベーター(集団用の大規模調製施設)に納められ、生産者は生産者麦価を受取った。小麦は逆鞘で生産者を保護しており、政府買い入れ価格のほうが、小売り価格よりもはるかに高額である。 さて、わずか8畝(せ)ばかり栽培したチクゴイズミと農林61号を、昔ながらの手作業で調製してみたのでレポートする。基本は蕎麦の調製と同じである |
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▲老兵は死なずといった風情のトウミ。生産者の蔵の中から、今回のためにひっぱり出してきた。トウミの上部のパイプは、コメの調製ラインの一部であるホッパー(乾燥仕上げを経た穀物をとどめておく部分)である。右の画像がトウミの投入口(これもホッパーではある)に、上部のホッパーから麦が落ちてきている様子 | |
▲左はトウミのオペレーション。右手でハンドルを回すと、手前方向に向かって風が巻き起こり、落下する穀物を重さにより風選する。画像の右に製品が落ちて、手前には麦わらなど、左には実入りの悪い部分が落ちる//右は米選器(グレーダー)と自動検量器のライン | |
▲左の画像のように、磨かれた穀物は自動的に検量され米袋に入る。それを確認検量して袋を閉じる。麦の1俵はコメと同様60kgである。この袋には半俵分の30kgが入る//右が今年の収穫の一部。8畝(セ)で15袋(つまり7.5俵)とれた。蕎麦の4~5倍の効率である | |
▲電動石臼で製粉にチャレンジした。実は用意したフルイは蕎麦用のセットである(それしか持っていない)。試行錯誤して篩ってみたが、ずいぶん黄色っぽい粉となってしまった。ブランの破砕片が混入したのかもしれない。これは研究が必要だ。 その後、本職の蕎麦やさんがうどんを試打してみたが、猛暑だったこの日、塩が足りなかったかもしれない。随分だれた麺になってしまったので、うどんの画像は成功した暁に紹介する 蕎麦の割(コムギ)は、いま… メッシュは日本独特の呼称 蕎麦栽培のコーナー |
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